【ローズS】カンタービレ、貫禄V 重賞騎乗機会3連勝!ルメールとお見事ハーモニー

 カンタービレのお尻には音符マーク模様が
2枚

 「ローズS・G2」(16日、阪神)

 5番人気のカンタービレが、4角先頭からそのまま押し切って重賞2勝目を挙げた。ルメールはこれで重賞騎乗機会3連勝。レイエンダで挑むセントライト記念で4連勝を狙う。2着サラキア(2番人気)、3着ラテュロス(13番人気)までが秋華賞(10月14日・京都)への優先出走権を獲得。なお、1番人気のサトノワルキューレは6着に終わった。

 オークス上位馬不在となった王道トライアル。激戦をくぐり抜けたのは5番人気のカンタービレだった。絶妙な仕掛けから上がり勝負に持ち込み、後続の追撃を完封。フラワーC以来の重賞タイトルを手にするとともに、ラスト1冠へのチケットをもぎ取った。

 「自信があった。いいコンディションで、リラックスしていたし、自分のペースで走れていた」とルメール。自身はこれで8日の紫苑S(ノームコア)、9日の京成杯AH(ミッキーグローリー)に続く重賞3連勝となり、「チョーうれしいです!」と声を弾ませた。春の牝馬2冠を決めたアーモンドアイの主戦が、秋華賞両トライアルをコンプリート。ライバルとなりうる素質馬たちを、自らの手でひのき舞台へ送り込んだ。

 快走を見届けた石川達絵オーナーは「全て厩舎にお任せしていますが、これで秋華賞が楽しみになってきましたね」と笑みをこぼした。オークスは13着に大敗。2400メートルは若干距離が長かったようで、前川助手は「(秋華賞は)この馬には最高の舞台」と意欲を見せる。

 ルメールは「アーモンドアイが一番強い」と前置きしつつ、「牝馬は秋から強くなる」とも語った。ひと夏越して大きく成長したディープインパクトの娘が、世代最強馬を脅かすシーンが見られるかもしれない。

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