【マーメイドS】キンショーユキヒメ、末脚で混戦断つ ハンデ55キロも大丈夫

 「マーメイドS・G3」(10日、阪神)

 まさに戦術の勝利だった。福島牝馬Sを制したキンショーユキヒメ。先行有利の小回りコースを承知の上で、中村師は秋山に「この馬の特性を生かすため、じっくり乗ってほしい」と指示したという。

 その作戦が見事にはまり、持ち味である息の長い末脚を駆使して重賞初タイトルを手にした。「器用に動けないタイプで、流れに乗せていくと勝負どころで反応しなくなるところがある。だからためて、ためてという競馬の方が合っていた。うまくいったよ」。この勝利で史上5人目のJRA全10場重賞制覇となった秋山は満足げに振り返る。

 前走後は在厩で調整。1週前は栗東CWで6F79秒1の好タイムをマークした。「状態はずっといい」と師は仕上がりに胸を張る。1番人気は過去10年でわずかに2勝。例年、混戦ムード漂う一戦だが、指揮官は想定通りのハンデ55キロに「大型馬だから、斤量増でも大丈夫だと思う」と前向きだ。福島で躍動した芦毛の5歳馬が、仁川でも自慢の末脚を爆発させる。

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