【京都新聞杯】タニノフランケル、夢舞台の好機つかみ取る ダービー“母子制覇”へ

 「京都新聞杯・G2」(5日、京都)

 いざ、ダービーへ-。大舞台を夢見て、タニノフランケルが京都新聞杯に挑む。優先出走権はないものの、賞金を加算すれば出走がかなう東上最終便だ。

 母は07年ダービー馬ウオッカ。牝馬の制覇は史上3頭目、64年ぶりの快挙だった。偉大な遺伝子を継ぐフランケル産駒のタニノフランケルは4番目の子。父シーザスターズの兄姉3頭のうち2頭は未勝利で引退したが、一つ上の姉タニノアーバンシーはオークスの週に初勝利を挙げた。「お母さんのように仕上げるつもりだったけど、他の子たちはクラシックに行けなかったので。“今回は”という気持ちです」と角居師は期待を込める。

 前走はハナを奪い、最後は流すほどの余裕っぷり。「前向きになってきた。精神面の成長が大きい。しっかりとしてくれば違うだろうけど、現状ではためても切れない。前めの競馬が合う」。距離延長の今回も再現を描いている。

 母子制覇という珍しい記録の懸かるダービーに、師は特別な思いを抱く。「オーナーからいい馬、高い馬を預かっているのに、1頭も出ないのかと言われますからね(笑)」。父母合わせてG117勝の超良血馬。最後のチャンスをつかみ取る。

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