【天皇賞】シュヴァルグラン一度は先頭も2着 佐々木オーナー「強い競馬してくれた」

 「天皇賞(春)・G1」(29日、京都)

 メンバー唯一のG1馬で、1番人気のシュヴァルグランは首差2着。大阪杯13着から巻き返したが、2度目のG1制覇とは成らなかった。

 有馬記念3着以来の手綱となったボウマンは「この馬らしいレースはしてくれた。前にいた馬をつかまえに行ったが、ファイトする相手があまりに早くいなくなってしまった。(後続確認の)バックミラーが付いていれば良かったが…」と、独特の表現で悔しさをあらわにした。

 好位で流れに乗り、余力十分に2番手で直線へ。全身で力強く追う鞍上に応えて一度は先頭に立ったが、最後の最後に内から強襲した勝ち馬に屈した。3度目の春盾挑戦で2年連続2着。元メジャーリーガーで、大魔神こと佐々木主浩オーナーは「あの競馬で負けたら仕方ない。強い競馬をしてくれた」と、潔く敗戦を受け入れた。

 今後は放牧に出て、上半期は全休の予定。友道師は「京都大賞典(10月8日・京都)を叩いてジャパンC(11月25日・東京)、有馬記念(12月23日・中山)へ」と秋のプランを明言した。今度こそ勝利をつかみ、自らの真価を証明してみせる。

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