【高松宮記念】レッドファルクスぶっ飛ばす カナロア以来スプリントG1V3へ

 「高松宮記念・G1」(25日、中京)

 さあ、春のG1開幕戦!16、17年スプリンターズS覇者レッドファルクスが21日、新たなタイトル奪取に向けて美浦Wで躍動。好気配を漂わせた。ロードカナロアと並ぶ、JRAスプリントG13勝目が懸かる一戦。名手M・デムーロの手綱で人気に応えてみせるか。なお、枠順は23日に確定。馬券は24日に前日発売される。

 いざ、最多タイとなるJRAスプリントG13勝目へ。昨年の最優秀短距離馬レッドファルクスが、美浦Wで熱のこもった最終追い切りを披露した。

 前半のペースが遅く、負荷のかけ方が気持ち緩くなった1週前を踏まえ、今週はパートナーを務めたダノンアイリス(5歳1000万下)が前半から積極的に飛ばす。それを6馬身ほど後方から追い掛け、4F過ぎまでに1馬身まで差を詰めると、直線では九分どころを回って僚馬の外へ。一杯に追われたレッドに対し、相手は馬なりのまま。手応えではわずかに見劣りしたものの、力強い伸び脚で併入した。

 タイムは5F66秒9-38秒1-12秒7。見届けた尾関師は「先週も馬はしっかり動けていてある程度予定通りだったが、今週は前がちゃんと引っ張ってくれた。内容のある追い切りができたと思います」と満足そうな笑みを見せた。

 昨年(3着)は香港遠征後、3カ月半休養からのぶっつけだったが、ひと叩きして臨める今年はローテ的にも体調的にも好条件がそろう。スプリンターズS連覇に導いたM・デムーロが3走ぶりに鞍上に戻るのも心強い。前走の阪急杯も3着に敗れはしたが、師は「最後は脚を使っていたし、勝てなかった以外は良い内容だった」と納得していた。

 「この馬を(M・デムーロ)騎手が分かってくれているので、全権委任という感じ」と、トレーナーは手腕を全面信頼。「まだ準オープンを走っている頃から、高松宮記念が合うと思っていた。昨年の反省も踏まえて、同じ轍(てつ)を踏まないようにチャレンジしたい」と力を込める。

 昨年より緻密に入念に。スプリント王が研ぎ澄ましてきた末脚を、中京のステージでフルにさく裂させる。

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