【京都金杯】キョウヘイ目覚めの時!重賞勝ちの舞台で復活V決める

 「京都金杯・G3」(6日、京都)

 1年間でさらに力をつけた。昨年のシンザン記念で後方から突き抜けたキョウヘイ。それ以降、勝ち鞍はないが、近走の内容には復活の予感が漂う。あの時と同じ淀の芝マイル戦。新春重賞で久々の美酒に酔う。

 2勝目を挙げたシンザン記念からちょうど1年。キョウヘイがいよいよ目覚めの時を迎えた。

 春はNHKマイルC、ダービーに参戦。それぞれ、14、12着と敗れた。それでも、夏休みを挟んでからは3、5、4着と掲示板を外さない堅実ぶり。「1年前と比べたら違う馬みたい。精神力や体力が強くなった。G1でもまれた経験も生きている」。宮本師は成長ぶりに目を細める。

 新馬戦で416キロだった馬体重は、前走が444キロと大幅にパンプアップした。デビューから12戦。すべての手綱を任された高倉も良化ぶりを肌で感じ取っている。水曜の追い切りにも騎乗し、「フットワークが大きくなった。良くなっていますよ」と好感触だ。

 末脚が最大の武器。シンザン記念は重馬場をものともせず直線一気を決めたが、前走のリゲルSは良馬場。4着でも着差はわずか0秒3で、上がり3F33秒7はメンバー2位タイを記録した。「確実に33秒台の脚は使う。さばき方次第でチャンスがある」。指揮官がこう言って期待すれば、「展開がハマれば一発がある。勝って不思議のない馬だと思っています」と高倉も期待。外を回ると外に張るため、主戦は馬群からの抜け出しを描く。

 乗り続けられることに感謝を込める。「フェアリーS(7日・中山)のサヤカチャンも同じオーナー。お世話になっているので、勝って翌日につなげたい」。機は熟した。重賞勝ちした舞台で久々の勝利をつかむ。

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