藤田菜七子 成人式直前オトナの誓い…G1でも信頼されるように

 激動のデビュー年から飛躍の2年目、そしてさらなる高みを目指す3年目へ-。史上7人目のJRA女性ジョッキー・藤田菜七子騎手(20)=美浦・根本=がデイリースポーツのインタビューに応じた。昨年はJRA女性騎手年間最多勝利を更新するなど大活躍。2018年、成人式を前に“ハタチの誓い”を大いに語ってもらった。

  ◇  ◇

 -昨年はJRA14勝、地方7勝をマーク。デビュー1年目(JRA6勝、地方8勝)より数字を伸ばした。

 「たくさんいい馬に乗せていただいたからこそ勝つことのできた数字だと思っています。それでも足りない部分はありましたし、取りこぼしたレースもありました。そこは今年に向けての課題だと思っています」

 -具体的に足りないところは。

 「1年目よりだいぶましになりましたが、ゴール板の近くになり、勝てそうだと思うと気持ちが焦ってしまうところですね。そこは修正したいです」

 -昨年も1年目と同じく海外、地方を含め、多くの競馬場で騎乗した。1月には武豊と一緒のマカオ遠征もあった。

 「武豊さんと海外遠征できたことはうれしかったですし、良かったです。関西で一緒に乗ることはあまりなかったので、いろいろと教えていただきました」

 -小倉に初参戦して勝ち星をマーク。中京でも初勝利を挙げた。

 「地方も含め、初めて行った競馬場はたくさんありました。そのような新しい場所で勝てたのはうれしくてありがたいです。小倉では多くの声援をもらい、改めてたくさんの方に応援していただいてるなと思いました」

 -デビュー1年目は調子の波があったが、昨年はコンスタントに活躍。特に夏の新潟で勝ち星を量産した。

 「福島はなかなか勝てなくて焦っていましたが、新潟でしっかり勝つことができました。コンスタントに活躍できたことについては、気持ちの面は1年目と大きく変わらないものの、結果が出てくれたのは良かったです」

 -昨年の会心の騎乗を挙げるなら。

 「難しいですね。どれも全部覚えていて、どれも全部うれしい勝利でした。ただ、あえて言うなら福島(11月12日)で勝ったシトロプシスですかね。自分のイメージした通りの競馬ができました」

 -10月21日の新潟競馬場ではベルモントラハイナに騎乗してJRA12勝目をマーク。牧原由貴子(現・増沢)元騎手が97年に挙げた11勝を超え、20年ぶりにJRA女性騎手の年間最多勝記録を更新した。

 「自分ではあまり気にしていなかったのですが、周りの方からはおめでとうと言われたし、記録達成が目前に迫ったときは、“あと1勝だね、頑張って”という声援をいただいた。そのような方々の期待に応えられたことはうれしかったです」

 -昨年の出来事でもう一つ。新設されたJRA、地方競馬の若手騎手による“ヤングジョッキーズシリーズ”に参戦した。

 「このような騎乗機会をつくっていただいたのはありがたかったです。年が近い人たちだけの競馬。どんなレースも負けたくないけど、いつも以上に負けたくないという気持ちになりました。地方の騎手と話す機会が増えたのも良かったです。地方へ行った先の競馬場、そこに所属する馬の話をし、シリーズを通してコミュニケーションを取れたことはうれしかったです」

 -結果、ファイナルに出場した。

 「新設されたシリーズでファイナルに出られたのはうれしかった。出るからには初代チャンピオンを目指していましたが、残念な結果(14人中13位)に終わってしまいました。勝つことができなかったのは悔しいですが同世代の人との競馬はいい刺激になりました。今年もファイナルラウンドに出場できるように頑張りたいです」

 -デビュー2年目が終了。師匠の根本師に改めて思うことは。

 「騎乗に関して先生は、パトロールビデオを見ながら細かく具体的にアドバイスをくれます。非常に分かりやすいです。自分の騎手時代の話なども含め、とても勉強になります」

 -昨年8月9日で20歳になった。心境の変化は。

 「20歳になっても心境は変わらないですね。ただ、大人としての責任は生じます。自分は変わらなくても、社会的な部分は変わりますし、周りの見る目も違ってきますからね。そのあたりをわきまえて、しっかりしなければならないと思っています」

 -今年の目標は。

 「数字ではなく一つ一つ勝ち星を重ねていけたらいいですね。その結果として、昨年の勝ち星以上を目指すつもりですし、技術的、精神的に成長できるように日頃から心掛けたいです」

 -具体的には。

「これはデビューしてからの課題ですが、もっと力強く追えるようになれたらと思っています。気持ちの部分でも1年目よりは成長できたと思いますが、まだまだのところもあります。ジョッキーはメンタルも大事ですからね」

 -G1に騎乗できる31勝まで、あと11勝。

 「それは目の前のレースを一つ一つ勝つことによって、早くに到達できればいいなと思っています。やはりG1は違いますからね。ただ、数字をクリアしただけではダメですから。大舞台でも信頼して乗せてもらえるようなジョッキーになりたいです」

 -最後に2018年の抱負を。

 「目標は変わらず次の一勝。そこを目指してやりたいです。3年目になる今年は新たに後輩もできますし、そういう部分ではより一層、技術面、精神面を鍛えて成長したいと思っています。海外遠征も依頼を頂けるようなら積極的に行きたいですし、騎乗経験のない北海道シリーズも参戦したいですね」

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