【凱旋門賞】全出走馬コメント ウィンター「ムーアはこの馬を選んだ」
「凱旋門賞・仏G1」(1日、シャンティイ)
(1)ザラック
初距離の前走を上手に走ってくれたので、8月からここに向けて体をつくり込んできた。加速力は母譲りの非凡なもの。状態は最高潮と言っていい。(ドゥロワイエデュプレ師)
(2)ドーハドリーム
逃げ馬の直後を取りに行くような形が理想。スタミナがあり、前に行っても頑張れる。5着以内なら満足。トップスピードは見劣るので、軟らかい馬場が理想。(ゴードンRM)
(3)ワンフットインヘヴン
スタミナは豊富で二四が得意。ただ今回は準備期間が短く乗り込みが足りないかも。レースは後方からとなるので、ペースが流れそうなことは歓迎。(ドゥロワイエデュプレ師)
(4)ユリシーズ
最大目標は米BCターフで、そこへ向けての間隔がベストなので出走を決めた。直前の動きは満足いくもの。レーティング通りの力を発揮できそうで、良馬場なら。(スタウト師)
(5)クロスオブスターズ
夏場は休養し凱旋門賞を目標にしてきた。ファーブル師は前哨戦を活用するのが上手で今回は期待が大きい。どんな条件でも安定して走ってくれる馬です。(グラファールRM)
(6)シルバーウェーヴ
大跳びで周りとの間隔が必要な馬だが、前走は馬群に包まれて競馬にならず。息切れせずに戻ってきた。今回は接触を避けるためにアウトコースを走らせたい。(タイエブRM)
(7)アイダホ
前走は先行する形が合わなかったのかも。2走前は強敵相手に中団で脚をためて頑張ったので今回も差す競馬をしたい。二四の距離はベスト。調子もいい。(オブライエン師)
(8)チンギスシークレット
状態は非常にいい。道悪が得意で雨は歓迎です。エネイブルを負かすのは大変でユリシーズも強力なライバル。ただ3番手以下は混戦で、挑戦する価値は十分。(クルーク師)
(9)サトノダイヤモンド
前走はとにかく息遣いが良くなかった。使って確実に良化中。トモが動いている分、首も動くし全身を使えて常歩からして違う。レース当日、雨は降ってほしくない。(池江師)
(10)サトノノブレス
7歳でも元気。前走時に川田騎手も“具合がいい”と言っていました。サトノダイヤモンドと同様に良馬場の方がいい。(岩崎助手)
(11)イキートス
調整はうまくいった。昨年のジャパンCのように馬群の中で運ぶ形にトライしたい。招待されれば今年もJC出走を検討。年内で引退し種牡馬になるだろう。(グリューシェル師)
(12)オーダーオブセントジョージ
昨年3着時と同様に調整はうまくいった。長距離実績が示すようにスタミナがあり、重馬場は歓迎。持ち味を発揮してくれれば好結果を収められると思う。(オブライエン師)
(13)セブンスヘブン
前々走の内容は印象的だが、その後はシーズンを台無しにしてしまう問題があった。それでも本番前にひと叩きできたことは満足。ペースが流れてほしい。(オブライエン師)
(14)ブラムト
前走で皆をがっかりさせたが、あの一戦は忘れてほしいね。中間は納得のいく調整ができている。トリッキーなシャンティイで2戦2勝。これはアドバンテージだ。(ルジェ師)
(15)カプリ
とてもいい馬だとずっと評価していたので、愛ダービーでの勝利にも驚きはなかった。ベストの距離は二四。中1週でも、私には非常にいい調子に見える。(オブライエン師)
(16)プリュマティック
レースぶりや血統から距離はこなせるはず。叩いての上積みが見込めるし、出走するだけではなく結果も出すつもり。G1でも好勝負できる馬だと信じている。(ビュローRM)
(17)エネイブル
素晴らしい状態に仕上がった。ただ広いロンシャンで走らせたかったのが本音。シャンティイはトリッキーで本命馬にとって楽ではない。不利がないことを祈る。(ゴスデン師)
(18)ウィンター
前走は中間にザ石。でも凱旋門賞へ1戦叩くことが必要だったので出走した。思惑通りに良化。スタミナに疑問はあるがムーアはこの馬を選んだ。楽しみ。(オブライエン師)
※コメンテーターの「RM」はレーシングマネジャー
※フランスの競馬専門紙「パリチュルフ」提供コメントを抜粋