【ボート】三谷征伸が引退。ラストランは4着。田中信一郎らが花束贈呈

「2016住之江ファイナル競走」(31日、住之江)

 今節限りで引退を発表していた三谷征伸(63)=大阪・40期・B1=が、ラストランとなる最終日1Rに登場。1976年5月、住之江でのデビューから8784走目。レースは4カドの岩田優一にまくられ4着となり、40年8カ月に及ぶ現役生活を白星で締めくくることはできなかった。

 レースを終えた三谷は、余韻さめやらぬままにピット内で水神祭を敢行。平岡重典、野添貴裕、森貴洋ら出場中の選手はもちろん、未来の大阪支部を担う若き後輩たちも駆けつけ、にぎやかに行われた。

 「(引退は)今年に入ってから決めていた。レースを終えて、今のところはいつものレースを終えたなという感じ。特別な思いは、家に帰ってから抱くかな。でも、きょうは嫁さんが初めてレースを見に来てくれた。結婚前に落水しかかったのを見てから、行きたくないって言ってたけど、最後は行きたいと言ってくれたのがうれしかった。嫁さんの顔を見た時に、ちょっとだけ心が動いたよ」と支え続けてくれた妻の話になると少し照れる表情も出たが「大きなけがもなく(現役生活を)やってこれて良かった」と晴れ晴れとした表情で、最後の言葉を残した。

 また、11R発売中には、大時計前で行われた引退セレモニーには支部長の田中信一郎、同期で元レーサーの白石桂三氏らが駆けつけた。「シリーズ前にやめると決めていたけど、いまやっと実感が湧いてきて、胸が熱くなってきました。愛する家族にありがとうと言いたい。悔いはありません。41年間かわいがっていただき、ありがとうございました。これからは大阪の若い選手を自分同様に応援してください」と集まった大勢のファンに、未来ある後輩の後押しを頼んだ。

 花束を贈呈した田中支部長は「さみしいの一言ですね。いいお手本と言えば失礼かもしれないですけど、レーススタイルがすごくきれいな方でした。記念レースに行く前に、いろいろ教えていただきました。本当にさみしい。いずれ僕にも(引退が)来るので、その時まで一生懸命頑張ります」と大先輩との思い出を語った。

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