【ボート】平尾、自己流貫き「勝ちたい」 ファンに「ボートの音を聞いて楽しんで」
「児島キングカップ・G1」(3日開幕、児島)
平尾崇典は9月のG3・シモデンカップで機力に苦しみながら優勝戦3着。10月も低調機を引いたが、10走7勝で優勝を飾った。9月は1着1回に対し、2着2回に3着6回。ゴールまで競り合ってギリギリ3着というレースも多かった。「児島では僕を買って下さるファンの方が多いと思い、いつも3連単に絡めるように走っている」と地元ファンと師匠・黒明良光氏の厳しい視線で自分を追い込み、励みにしている。
優勝した10月は「さりげなく優出できるような足にしていた。優勝を目指していたが、相手に悟られないようにして走った」と闘志を内に秘めてV。今年のキングカップは「ターンは日本一」と平尾が認める茅原悠紀が不在。「二大巨頭(茅原悠紀と吉田拡郎)はいないが、岡山支部は平均年齢では負けていない(笑)。昭和のレースで勝負する」とニヤリ。
「いつものようにさりげなく、出ていなければバレないよう、出ていてもバレないように。途中は目立たなくていいから最終的に勝ちたい」と平尾流のスタイルを貫く。12年11月の児島チャレンジカップでは地元の大観衆の前で歓喜のSG初V。「本場に足を運んで、ボートの音を聞いて楽しんで欲しい」とファンへ呼びかけた。