【AR共和国杯】シュヴァルグラン会心V 古馬王道へ一直線!

 「アルゼンチン共和国杯・G2」(6日、東京)

 2番人気シュヴァルグランがV。秋の始動戦を快勝し、今年の阪神大賞典に続く重賞2勝目を挙げた。この後はジャパンC(27日・東京)から有馬記念(12月25日・中山)を予定。勢いに乗った大魔神・佐々木主浩オーナー所有の4歳馬が、古馬王道路線で存在感を見せつけそうだ。4番人気アルバートが2着、もう一頭の佐々木氏所有馬で3番人気のヴォルシェーブが3着に奮闘した。

 残り2F過ぎ。シュヴァルグランが力強く抜け出す。外から迫る同じ勝負服のヴォルシェーブ、内から差を詰めるアルバート。後続の追い上げを振り切って天皇賞・春3着馬が秋始動戦をものにした。

 「休み明けで気負っているところもあったが、いいところで我慢ができた」と福永は会心のVを振り返る。「58キロを背負っていて反応は良くなかったが、加速がついてからは着差以上の内容。G1に向けていい競馬ができた」とトップタイとなるハンデも難なく克服して、今後へ手応えをつかんだ口ぶりだ。

 惜しくも頭差でワンツーフィニッシュを逃した元メジャーリーガーの佐々木主浩オーナーも「両方とも頑張ってくれたので次も期待したい」とご機嫌。この秋、既にシュヴァルグランの異父妹ヴィブロスで秋華賞をV。「野球のインタビューよりすらすら言える」と大オーナーぶりがすっかり板に付いてきた。

 今後の路線については「ジャパンCから有馬記念。祐一(福永)にもお願いしてある」と友道師。来春の京都記念まで休養を決めているダービー馬マカヒキに代わって厩舎のエースに躍り出た。08年スクリーンヒーロー(ジャパンC)や昨年のゴールドアクター(有馬記念)が次戦の大金星につなげた出世レースを制して大一番へ夢が膨らむ。

 「今回は休み明けでは一番良かった。体もしっかりしてきた」とトレーナー。同年のダービーとジャパンCを別の馬で勝てば史上初の快挙だ。今年最も勢いのある厩舎が前人未到の離れ業に挑む。

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