【キーンランドC】ソルヴェイグ勢い一番 重賞連勝へ手応え抜群

 「キーンランドC・G3」(28日、札幌)

 レコードで重賞Vを決めた勢いは衰えていない。函館スプリントSで激戦を制したソルヴェイグが24日、札幌芝で追われ、スムーズな加速を披露。好調キープをアピールした。快速3歳牝馬が見据えるのはスプリンターズS(10月2日・中山)。重賞連勝でG1舞台に乗り込む。一方、メンバー唯一のG1馬レッツゴードンキは、札幌芝でラスト1F11秒8をマーク。絶好調だ。

 重賞連覇に一歩前進だ。ソルヴェイグは札幌芝で単走。課題はスピードアップする際、スムーズに加速できるか否か。狙いはうまくいった。5Fから15秒8-14秒0とペースを上げて直線へ。伸びやかなフォームでラスト1Fは馬なりのまま12秒7。追えばはじける手応えで5F67秒2をマークした。

 手綱を取った田中博(レースは丸田)は「前脚の出が硬い馬。角馬場からコースに出る時は用心して出しました」と説明。「背中が柔らかいので、使わせて走らせるとすごくいい。リズム良く加速できた。落ち着いていい雰囲気です」と、任務を果たして肩の荷を下ろした。

 前走後は短期放牧を経て、いったん函館入り。先週の金曜に札幌へ移った。鮫島師は「順調に来ているね。いい追い切りができた。オンとオフの切り替えがしっかりしている馬。力を出せると思う」と仕上がりに満足顔だ。

 前走の函館スプリントSはシュウジと激しい競り合いの末、レコードタイムで鼻差制した。一度は完全にかわされたが差し返しての勝利だから価値がある。トレーナーは「ゴール前はやられたと思ったよ。普通なら負けている競馬。牝馬だが勝負根性は大したもの」と振り返った。

 ここで連勝を決めれば、サマースプリントシリーズの獲得ポイントは20となり、19ポイントのベルカントを抜き暫定首位に。が、それにはこだわっていない。指揮官は「この後はスプリンターズSへ。マイルまではこなせると思う。2キロ増だが、前回みたいにスムーズな競馬ができれば」と、もっと先の高みを見据えている。

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