【阪急杯】アイル快足飛ばし逃走V
「阪急杯・G3」(28日、阪神)
果敢に逃げた。ミッキーアイルが直線半ばから一気に襲いかかってきた後続を封じ込んだところがゴール。勝ち時計の1分19秒9は、94年スワンSのサクラバクシンオーに並ぶコースレコードだ。
「ハナに行ってからは自分のリズムで乗ることができました」。テン乗りで1番人気に応えた松山は13年シルクロードS(ドリームバレンチノ)以来のJRA重賞V。落馬負傷で休養中の浜中からの乗り代わりだったが、戦前に主戦から騎乗方法のレクチャーを受けたという。
14年スワンS以来となる重賞5勝目を挙げた快速馬の勝利を中山競馬場で見届けた音無師は「あのペースで行って、坂を克服してくれたんだから」と満足そうに笑顔を見せた。
次は昨年3着と涙をのんだ高松宮記念(3月27日・中京)。「香港馬(昨年の勝ち馬エアロヴェロシティ)が来るようだけど、1200メートルでもこの形で行ってくれれば」と小細工なしの競馬で挑む。「(鞍上は)替えられないよね」と松山で挑むことも決定。桶狭間でも快速ぶりを発揮する。