【阪神JF】ファビラス侮れん
「阪神JF・G1」(13日、阪神)
不気味なムードが漂っている。5頭出しのステイゴールド産駒のなかで、評価は下から数えた方が早そうなウインファビラスだが、侮ってはいけない。新潟2歳Sでは12番人気の低評価を覆し、今年の2歳牡馬で屈指の素質馬ロードクエストの2着に激走している。しかも今回引き当てたのは、その前々走と全く同じ7枠13番だ。
久々の前走・アルテミスSで5着に敗れたことで人気は急落。しかし、主戦の松岡に悲観の色は見られない。「今週の追い切りはハードに攻めて、反応が良かった。前回より確実に良くなっている」と出来の良さを強調する。「2歳の牝馬にしてはタフ。輸送も、阪神の坂も問題はない。かなりいい競馬ができるはず」と話す口調には全くよどみがない。
11日朝は美浦Dでキャンター調整。畠山師は「(ロスの大きい)8枠じゃなくて良かった」とリラックスした様子で話す。「ある程度、好位で運ぶ形になると思う。あとは馬場や展開が味方してくれば」と再度の波乱演出に期待を寄せていた。