「日本テレビ盃・Ｊｐｎ２」（７日、船橋）

　初めてナイター開催で行われた船橋競馬伝統の一戦は、３番人気のサウンドトゥルーが直線一気に抜け出し、自身３度目の挑戦で重賞初制覇。ＪＢＣクラシック（１１月３日・大井）への優先出走権を獲得した。

　実績上位２頭が直線で失速していく中、サウンドトゥルーの末脚がきらりと光った。

　前半からコパノリッキー、クリソライトが競り合うような展開。これを中団に構えて虎視たんたん。「船橋は小回りだし、３、４角で射程圏に入れようと意識して乗った」と大野。直線も力強い伸び脚を発揮した。「もっと我慢しても良かったけど、コースを考えて早めに」。最後は昨年の覇者で、帝王賞２着馬に３馬身の差をつける完勝だった。

　前走でオープン特別を勝ち上がったばかりだが、３歳時のユニコーンＳでベストウォーリアの３着と早くから素質の良さは見せていた。「血統的にも奥手のようだし、ようやく馬体も柔らかくなってきて、完成してきましたね。まだまだ良くなると思います」とは高木師。出否は状態次第ながら、僚馬ホワイトフーガ（レディスクラシック）とともに臨むＪＢＣの大一番へ、大きく夢を膨らませた。