【阪神C】戸崎圭 ラストスパート

 「阪神C・G2」(27日、阪神)

 21日終了時点で、144勝をマークする戸崎圭太騎手(34)=美浦・田島俊=が、念願の全国リーディングをほぼ手中にした。2位の岩田康誠騎手(40)=栗東・フリー=とは11勝差。地方競馬(南関東)のトップジョッキーが、JRA移籍2年目で頂点を射止める。またトレーナー部門では、藤沢和雄調教師(63)=美浦=が、09年以来の全国リーディングに王手をかけるが、矢作芳人調教師(53)=栗東、角居勝彦調教師(50)=栗東=が小差で猛追する。

 移籍2年目。戸崎圭が念願のビッグタイトルをほぼ手中にした。

 13年にJRA騎手試験の難関をクリア。同3月に南関東(大井)から移籍してきた。その昨年は3月からの参戦で113勝(全国5位、関東2位)だったが、2年目の今年はスタートからエンジン全開。3月半ばに関東の首位に立つと、5月の1週目に5勝の固め打ちを果たし、全国リーディングを奪取。以降はガッチリとその座をキープしてきた。

 21日現在の勝ち鞍は144勝。09年に内田博が全国リーディングを獲得した時以来の140勝超えとなり、2位の岩田には11勝の差をつけている。「ここ最近は思ったほど勝てずに、歯がゆい思いが続いていたけど、あと1週になってようやく見えてきました」と安どの表情を見せる。

 ジョッキーなら誰しもがリーディングを狙うものだが、自身にはそれ以上に強い思いが。地方競馬の名伯楽で、9月7日に急逝した恩師・川島正行師(船橋)との固い約束があった。「生前、川島先生とJRAでリーディングジョッキーになると約束をしていました。これでいい報告ができそうです」と感慨深げに話す。

 今週は阪神Cのハクサンムーン、有馬記念のジェンティルドンナなど土日で20頭に騎乗。総仕上げにかかるが、まだやり残していることがある。「実は今年、JRAのG1を勝ってないんです」とつぶやく。グランプリでは、ラストランを迎えるジェンティルドンナと2度目のコンビを組む。最高の締めくくりへ力が入る。

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