【オールカマー】ノブレス驚異時計

 「オールカマー・G2」(28日、新潟)

 充実一途のサトノノブレスが、秋の古馬王道路線へ殴り込みをかける。24日、栗東坂路の最終リハでは、4F53秒0‐11秒8と抜群の切れ味を披露。前走の小倉記念Vに続く重賞連勝へ文句なしの態勢を整えた。また、美浦ではフェイムゲーム、マイネルメダリストが、それぞれ好仕上がりをアピールした。

 本格化を告げる数字が、モニターに映し出された。小倉記念Vで上げ潮ムードに乗るサトノノブレスが、栗東坂路でラスト1F11秒8という驚異的な時計をマーク。自身初めて12秒を切り、好調ぶりをアピールした。

 リグヴェーダ(4歳1000万下)を追走して、余裕の手応えで併入。全体時計も4F53秒0と申し分なく、馬体の張りや追われてからの鋭さも文句なしだ。「いい動きでしたね。しまいの反応も良かった。しまい11秒台で動けていたし、切れが出てきたんじゃないかな」と騎乗した和田は舌を巻く。池江師も「動きは良かったし、切れが出てきたね」と歯切れよく、同じコメントを並べた。

 前走の小倉記念は今までにない勝ちっぷりだった。早めに自ら進出して、(その後の新潟記念を制し、サマー2000チャンプとなった)マーティンボロを完封してみせた。菊花賞で2着に好走したように、3歳時から活躍した一方で、勝ちみに遅い面があったが、4歳の秋を迎えて足りなかった決定力も備わってきた。

 「全体的にボリュームが出て、厚みが増してきた」と指揮官が成長を口にすれば、和田も「前のことは乗っていないから分からないけど、いい時期に入ってきていると思う。前走は荒れた馬場でも走ってくれたし、大きく崩れる馬ではない。結果を残して、この後もトントンと行ってくれれば…」とG1も視野に入れる。まずは重賞連勝を飾り、秋の古馬王道路線へ突き進む。

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