【スプリンターズS】ハクサン上昇気配

 「スプリンターズS・G1」(10月5日、新潟)

 上昇ムードだ。ハクサンムーンは25日、角馬場で入念に体をほぐし、閉門間際の栗東坂路で単走。前走後の初時計ということもあり、序盤は意識的にゆったりと入った。ラスト1Fで手綱を緩められると、ため込んだパワーを解放。力強い脚さばきで4F58秒0‐41秒1‐12秒2を刻んだ。

 西園師は「上がりの時計もいいし、1回使って動きも軽くなったね」と前進を感じる。秋初戦のセントウルSは2着だったが、「先行馬が総崩れのなか、粘って(3着の)エピセアロームに抜かせなかったのは心強い。G1の始動戦としては十分」と胸を張った。

 昨年のスプリンターズSでは2着に惜敗。「去年のロードカナロアは、セントウルS2着からきっちりと本番を勝ち切った。結果次第では香港(スプリント)への道も開けると思うので、頑張りたいね」と前を向く。悲願のG1タイトル獲得に向け、さらに状態を上げて大舞台に臨む。

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