【桜花賞】レコルト逆転“女桜”よ

 「桜花賞・G1」(13日、阪神)

 アユサンに続け!桜花賞連覇を狙う関東勢だが、今年も素質馬がそろった。その中でも、陣営のトーンがより高いのがチューリップ賞2着のヌーヴォレコルトだ。前哨戦ではハープスターに2馬身半差をつけられたが、関西圏へ初の長距離輸送だった上に、右回りも未経験と厳しい条件で収穫のある内容。本番で大仕事を狙う。

 前哨戦のチューリップ賞では3着に敗れたが、本番では直線で力強く伸びたアユサン。今年も、そのチューリップ賞からの逆転Vを狙う関東馬がいる。阪神JF2着馬ハープスターに、2馬身半差の2着と迫ったヌーヴォレコルトだ。

 「前走の勝ち馬は強いけど、うちの馬も上積みはありますから。楽しみです」と鈴木助手は期待を寄せる。その前走は3カ月ぶりの実戦。休み明けとあって、全体的に物足りなさを残すところがあった。「追いだしてからエンジンのかかりが遅かったですからね」。勝負どころで反応し切れなかったことを敗因に挙げ、「この中間はすごく順調。前走よりも出来は上です」と変わり身を強調した。

 デビュー前から期待は大きかった。初戦こそ4着だったが、続く東京の未勝利戦‐こうやまき賞(中京)と連勝して軌道に乗った。前走についても「中京へは行きましたが、関西圏への長距離輸送は初めてだったし、右回りも初めてでしたからね。それをクリアしてくれた」と高く評価。素質の高さを再認識したようだ。

 鞍上は12年桜花賞でジェンティルドンナをVに導いた岩田。「2度目の騎乗になるし、前走を踏まえて乗ってくれると思う」と、現役屈指の豪腕に戴冠の夢を託す。今年も本番での大逆転劇が見られるか‐。

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