「日本競輪学校第１０６回生卒業記念レース」（２６日、平塚）

　男子１０５回生は伊早坂駿一生徒（１９）、女子１０６回生は石井貴子生徒（２４）がともにまくって優勝。２８日に卒業式が行われ、女子（１８人）は５月、男子（３６人）は７月に続々とデビューする。

　山路藍はテコンドーで日本代表に選ばれるまでに活躍。だが、大学卒業後に選んだのはなんと吉本入りだった。

　吉本新喜劇の門をたたき、舞台にも出演した。「ほとんど舞台の端っこで、こけていただけ。Ｒ‐１ぐらんぷりに出たこともあるけど、結果は出なかった」と当時を振り返り、苦笑いを浮かべる。

　芸人生活はうまくいかず２年で終了。進路に迷っていたころ、ガールズケイリン１期生の中村由香里の新聞記事が飛び込んできた。

　「本当に偶然でした。すぐに実家の近所にある向日町競輪場へ行き、川村晃司さん＝京都・８５期・Ｓ１＝が師匠になってくれた」。そして、競輪学校へ入学を果たした。

　卒業記念レースの最終戦では打鐘４角から後続をちぎる仕掛けを見せた。１年間の学校生活で目立った成績を残すことはできなかったが、ハングリー精神では誰にも負けない。「芸人のときはお金が稼げず苦しかった。ガールズケイリンでは活躍して、賞金をいっぱい稼ぎたい」と新たな“舞台”を前に目を輝かせている。