【ボート】松尾拓やまとチャンプ襲名

 「114期卒業記念競走」(20日、やまと学校)

 ボートレーサー養成機関「やまと学校」(福岡県柳川市)で20日、114期卒業記念競走と卒業式が、ファン、関係者ら300人に見守られ盛大に行われた。注目の「第26代やまとチャンプ決定戦」は、在校成績No.1の松尾拓(25)=三重=が、インから力強く押し切り優勝。三重勢としては96期の新田雄史以来、2人目のチャンピオンになった。2着に伏島祐介、3着に羽野直也が入った。なお、114期生27人(うち女子6人)は、5月に各ボート場でデビューを迎える。

 勝率は断トツの8・24。リーグ戦でも8戦4勝と、114期をけん引してきた松尾が、最後の大一番でもその実力を見せつけた。

 「入学する前から、『やまとチャンプになる』ということを自分に課してきた。意味のある一日です」と話し迎えた一戦。Sで2コースの松井が飛び出し、やや後手となる形に。しかし、全速のコンマ20から1Mまでに伸び返して豪快に先マイ。「1Mで握ったときに外が見えなかったので、勝利を確信しました」と、その後は独走で、チャンピオンの座をもぎ取った。

賞金王に出る

 2日前から襲ってきた“緊張”からも解放され、表彰台のてっぺんで「100点のレースができました」と晴れ晴れとした表情を見せた松尾。今後の目標について「まずはデビュー期に4点台。そして将来は賞金王に出たい」と力強く宣言した。

 初陣は5月15日スタートの地元・津(予定)。学校でたたき込まれた“無事故完走”を心に刻み、やまとチャンプの名に恥じないレースを見せる。

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