【エ女王杯】デニム能力生かせず
「エリザベス女王杯・G1」(10日、京都)
不器用さがまたしても戴冠を遠ざけた。4頭出しの角居厩舎で最も人気を集めたデニムアンドルビーは、行き脚がつかず最後方から。メンバー最速の上がり3F34秒1で追い上げたが、5着に終わった。「リズムを崩すのも良くないから。能力はあるんだけどね」と内田博はもどかしい思いを口にする。
「しまい勝負しかない馬。伸びてはいるんですが…」と角居師も落胆の表情。破壊力はあっても、後方一手の戦法で勝ち切れるほどG1は甘くないことを改めて痛感させられた。「これからだんだん強くなる。ただもう少しレースは上手な方が乗りやすいよね」とジョッキーが話すように、頂点を奪取するには脚質の幅を広げることが必要になる。