【函館SS】バレンチノ連覇へ視界良好

 「函館スプリントS・G3」(16日、函館)

 連覇へ向けて視界良好だ。昨年の覇者ドリームバレンチノは12日、函館Wで単走追い。高松宮記念2着以来3カ月ぶりとは思えぬ軽快な動きを披露した。感触を確かめた松山も手応えをつかんでいた。テイエムオオタカも函館ダートでビッシリと追われる意欲的な内容。重賞初制覇へ調子はいい。スギノエンデバーは函館Wで好気配を漂わせていた。

 主戦の松山を背にドリームバレンチノが函館Wで軽快な動きを見せた。終始馬なりだったため、5F72秒3と時計こそ目立たないが、ゴール前まで力強いフットワークで迫力満点。「きょうは無理をしないで反応を確かめた。とてもいい動きだった」と鞍上は笑顔で引き揚げてきた。

 5日に栗東坂路で時計を出し、8日に函館競馬場に入厩。狙うは函館スプリントS2連覇だ。昨年はロードカナロアを下す大金星を挙げた。牧野助手は「あの当時は使われながら調子を上げてきたが、今は自分でレースに向けて気持ちを高めているようだ」と話した。

 前走の高松宮記念は勝ったロードカナロアに0秒2差の2着。松山は「昨年まではゲートに課題があったが、今は全く問題ない。いつもしまいは必ず伸びてくるから、やはり能力の高い馬。秋にまた戦うためには、ここで負けるわけにはいかない」と力を込める。

 今回は別定戦で59キロを背負う。昨年の函館スプリントSを56キロで勝ったことを考えれば楽な斤量ではない。今年のメンバーでは実績的に抜けた存在だが、不安材料があるとすればこの一点に尽きる。

 松山は言う。「2走前のシルクロードSを58キロで勝っている。それほど斤量泣きするタイプではないと思っている」。さらに「騎手として、この馬に育ててもらったという思いは強い。能力を最大限、引き出せるよう頑張る」ときっぱり。連覇に向けて全力投球の構えだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

レース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(レース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス