【安田記念】パテック秋春制覇へ好感触

 「安田記念・G1」(6月2日、東京)

 前走のひと叩きで、昨秋のマイル王が本来の動きを取り戻した。29日、武豊に導かれ、サダムパテックが栗東坂路を力強い脚取りで駆け上がる。中2週に加え、先週も上がりをびっしり追われていることから、西園師の指示は「反応を見ながら、サーッと」だった。馬なりのままペースを上げて、アッという間にトップスピードへ。ラスト1Fでハミをかけ、気合をつけると、もうひと踏ん張り。4F51秒4‐37秒6‐12秒7でまとめた。

 「動きは良かった」と好感触を伝えた鞍上は「使って良くなるタイプ。去年の秋も天皇賞を叩いてG1を勝った。叩き2走目、距離が延びるのもいい。楽しみ」と、2週連続G1制覇への手応えを口にした。「調子のいい時だけに見せる、逍遥(しょうよう)馬道で立ち止まるしぐさをしている。これなら」とトレーナー。“ダービージョッキー”とともに秋春マイルG1制覇へ突き進む。

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