【ダービー】祐一、一番勝ちたいレース

 「日本ダービー・G1」(26日、東京)

 歓喜の瞬間は、刻一刻と迫っている。エピファネイアに騎乗する福永が、自身14度目の挑戦でダービー初制覇を狙う。競馬に携わる全ての者があこがれる至高の舞台。父・洋一氏が果たせなかった夢を、自ら手綱を取った名牝シーザリオの子で結実させたい。また、メイケイペガスターで18回目の参戦となる藤田、ヒラボクディープで21回目の参戦となる蛯名も大一番へ向けて気合が入る。なお、枠順は23日に確定。馬券は24日に前々日発売が行われる。

 全てのホースマンがあこがれる至高の舞台。エピファネイアを駆る福永が、自身14度目となるダービー挑戦に向けて静かに闘志を燃やす。「一番勝ちたいレース。有力馬の一頭で出られることはなかなかないし、ダービーでこういう馬に乗るために、これまで頑張ってきましたから」と競馬の祭典に対する思いを明かした。

 苦い思い出に、今も胸をかきむしられる。初参戦はデビュー3年目の98年。相棒は2番人気のキングヘイロー。好スタートが災いしてハナに立ち、そのまま掛かった同馬を制御することもできず14着に敗れた。「人生で一番緊張した。完全にのまれていた」‐。あれから15年。いたずらに時を過ごしたつもりはない。多くの経験を積み、壁を乗り越えてきたユーイチが今、偉大な父・洋一氏も果たせなかった夢をつかもうとしている。

 先月29日に高知競馬場で行われた第4回福永洋一記念の表彰式で「昨年(1番人気のワールドエースで4着)は達成できなかったので“今年こそは”という思いがある。ダービージョッキーになって帰ってきたい」と宣言。今年も強い決意で挑む姿勢は変わらない。「お母さん(05年日米オークス馬シーザリオ)に乗っていて、その子で出られるのは騎手冥利(みょうり)に尽きる。エピファネイアにとっては一生に一度の舞台。彼の最高の走りができれば、結果はついてくるはず」。悲願達成の瞬間は、刻一刻と近づいている。

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