【ダービー】藤田&武英助手が結束

 「日本ダービー・G1」(26日、東京)

 枠順は23日に確定。馬券は24日に前々日発売が行われる。

 G1馬の仕上げを知る元ジョッキーとJRA・G1・16勝を挙げるダービージョッキー。強い信頼関係で結ばれた2人が、大舞台でどんな化学反応を起こすのか。

 武英助手がステッキを置いたのは昨年9月。ジョッキーから立場が変わり、調教を任されたのがメイケイペガスターだった。気難しい気性と向き合い、「成長しましたね。今週の追い切りも折り合いがつき過ぎるぐらい。自信の持てる出来」と最高の仕上げをかなえた。

 鞍上の藤田とは公私に渡り兄弟のような関係を築いてきた。「一番お世話になった先輩。運命を感じます」。ヒルノダムール、ダンツフレームといったG1馬も当時ジョッキーだった同助手が調教をつけ、藤田へとつないだ。「こんなに馬が良くなるなんて…。悔いはないです。ダービーは場数を踏んだ人にしか分からないことがあると思う。あとは伸二さんに渡すだけ」と全てを託す。

 96年のフサイチコンコルドで史上2番目の若さでダービーを制した藤田は、これまでに17回参戦。「当日は雰囲気が違う。どれだけ落ち着かせられるか。それに集中したい」とイメージを膨らませる。ペガスターと初コンタクトだった1週前追い切りの手応えも上々だ。「乗り味がいいし、パワーを感じる。折り合って回ってこられたらチャンスがある馬じゃないかな。俺に任せて良かったな、と思う競馬をしたい」と力を込めた。

 強力コンビの熱い思いを乗せて、メイケイペガスターが大舞台で輝く。

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