【ドバイSC】ルメール打倒ジェンティル

 「ドバイシーマクラシック・G1」(30日、UAEメイダン)

 シーマクラシック・G1に挑む昨年の年度代表馬ジェンティルドンナ(牝4歳、栗東・石坂)にとって、やっかいなライバルとなるのが、フランス馬のシャレータ(牝5歳)だ。一昨年の凱旋門賞でデインドリームの2着に入るなど実力も折り紙付きだが、それ以上にジョッキーが、日本でおなじみの名手ルメールであるというのが何とも不気味。ルメール自身も「チャンスはある」と打倒ジェンティルを口にした。

 「オハヨウゴザイマス。ゲンキ?」。メイダン競馬場に姿を見せたルメールは28日、日本のメディアを見つけると、気さくに声を掛けてきた。続く言葉は「ジェンティルドンナはどうなの?」。シャレータにとって最大のライバルと認識しているだけに、やはり動向が気になるようだ。

 「彼女には3歳の時に騎乗しているけど、既にプロフェッショナルな馬だったよ。すぐにトップスピードに乗るし、とてもレースセンスがいいんだ」。

 ジェンティルドンナにシンザン記念で重賞初Vをプレゼントしたのは、ほかならぬルメール。「オルフェーヴルを破ったジャパンC(自身はエイシンフラッシュに騎乗)は、本当にファンタスティックだった。とても強い馬であることは間違いない」と日本の女王に対して最大限の敬意を払っている。

 ただ、今回に限っては戦前から白旗を揚げる気はない。その理由はシャレータの馬場適性。「前走のBCターフ(5着)は小回りだったし、その前の凱旋門賞(9着)も道悪だった。その点、メイダンは広いし、走りやすいからね」。2年前の凱旋門賞では、パンパンの馬場で2着と好走しており、メイダンのコンディションなら勝負になると見立てている。

 「ジェンティルを打ち負かせる?」という質問に対しても「イエス。チャンスはあると思う」ときっぱり。ジェンティルの背中を知る男だけに、その言葉には説得力がある。日本のファンとしては“ルメール・マジック”がさく裂しないことを祈るばかりだ。

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