【競輪】松岡ヤング王者!絆で獲った

 「ヤンググランプリ2012・G2」(29日、京王閣競輪)

 松岡が番手まくりで優勝‐。29日に行われた「G2・ヤンググランプリ2012」は、松岡篤哉(30)=岐阜・97期・S2=が、最終バックから番手まくりを敢行。他派の襲撃を振り切って1着をもぎ取り、賞金390万円を獲得した。最終2角からまくり上げた稲毛健太が2着。松岡を追う形になった小松崎大地が3着に入り、松岡と人気を分けた原田研太朗は8着だった。

 ヒーローの松岡は「竹内のおかげ」を何度も口にした。山口富生門下の“北陽グループ”で汗を流す2人。ほかの7人を目立たせないほど、兄弟弟子の結束は強固だった。

 「優勝しか狙っていなかった。だから、うれしいですね」。表彰式後は安どの表情を浮かべる松岡。「単騎の選手が多くて、展開が読み切れなかった」と振り返るが「まずは中団を取って、誰かが動いたらそれを押さえて、誰も動かなければカマしていく」と作戦を立てていた。打鐘前に竹内が発進、松岡はしっかりと番手で追走する。稲毛が最終2角から仕掛けてきて、番手まくり敢行の松岡と3~4角は並走。稲毛にまくり切られたら何もなかったが、こらえた松岡は直線でスピードが増したように見えるほど、他の追随を許さずに1着でゴールした。

 検車場に引き揚げると師匠の山口富生がいた。「『良かったな』と声をかけられました」。まくり合戦で並走となっても「危なかったが、落ち着いて行けた」とニヤリ。それでも松岡はどん欲に臨む。「ステップアップはしているが、まだ物足りない部分がある。競輪をもっと勉強していきます」。歴代覇者は深谷知広、海老根恵太、山崎芳仁、岡田征陽らKEIRINグランプリに顔を出す面々がズラリ。松岡もこの仲間に入った。「これから責任感を持って行きます」。少しずつ課題を克服し、松岡はG1、そしてGPへ突き進む。

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