【競輪】最年少小林初代女王!涙の復活

 「ガールズGP」(28日、京王閣競輪)

 初代ガールズチャンプは小林莉子(19)=東京=が輝いた。48年ぶりに復活したガールズケイリンをリードしてきた加瀬加奈子、中村由香里の初対決が注目されたが、優勝したのはガールズケイリン“第三極”の小林。打鐘から先行した加瀬の番手にハマり、直線で抜け出しての快勝劇だった。小林の後ろにつけていた荒牧聖未が2着に入り、加瀬は逃げ粘れず3着だった。

 ヒロインは表彰式で涙声だった。48年ぶりに復活したガールズケイリン第1戦の平塚を制したのも小林だった。ただ、そこから迷走してしまった。10月の松戸で優勝したものの、27走で6勝止まり。「これでいいのかと迷っていた。でも、この舞台(表彰式)に戻ってこられてうれしい」。悔し涙とうれし涙が同時に流れてきたのだろう。

 ガールズグランプリも思い通りにレースを運べなかった。「いつも通りにSを取って、突っ張るつもりでした。加瀬さんだけでなく3、4人でカマしてくると思っていましたから」。ただ、勝利の女神だけは小林に味方してくれた。打鐘で上昇したのは加瀬だけ。正攻法で構えていた小林にとって、絶好の展開になった。「加瀬さん1車で来たので、番手にハマれました。こうなると(最終)4コーナー勝負と思っていました」。言葉通りに最終4角から一気に踏み上げた。加瀬を半車身以上も抜き去っての1着ゴールだった。

 快勝…でも、小林は納得していない。「この一戦で力が足りないことがよく分かりました。自力で勝てないと痛感しました」。初代女王に輝きながらも、自身の課題をちゃんと見つけた。「もっと練習して、1周半を逃げ切れる力をつけたいです」。優勝の報告は「まずは師匠(富山健一さん=引退)に」。優勝賞金500万円の使い道は「今まで振り回してきた家族と沖縄旅行へ」。沖縄で家族とともに今年の疲れを癒やしたあとは、練習に励むだけ。「来年はチャンピオンにふさわしい走りを見せます」。2013年は猛練習の成果を遺憾なく発揮し、並み居る強豪をなぎ倒して、女王の座をガッチリと守る。

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