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【よしもと芸人が書く!】第22回 ビーフケーキ・近藤貴嗣

 ビーフケーキの近藤貴嗣(左)と松尾充駿
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 【よしもと芸人が書く! ~ゴーストライターは不要!!~】

 ◆第22回/ビーフケーキ・近藤貴嗣「小道具」

 大阪には多くの漫才師がいます。芸人の中のほとんどがこの漫才師なのですが稀にコント師と言われる、コントを専門に行う芸人がおりまして、私がそれです。漫才は皆さんお分かりだとして、コントとは何か?

 簡単に言えば滑稽な短いお芝居です。お芝居ですから衣装を着て、椅子や机などの簡単なセットも準備が必要です。場合によればベッドやテレビ、ソファや自転車と言った物が必要になったりもします。

 お笑いの劇場、特に吉本の劇場には実に沢山の小道具があり、ベッドやソファは勿論、電信柱からリアルな目玉まで。

 しかし例えばコントで自動販売機を使いたい場合。あんな重たい物、大き過ぎるし一般的に入手困難な物は一体どうするのか?無い物は無い。自分で作るしか無いのです。

 自動販売機の場合、白いパネルにパソコンから出力した自動販売機の写真を貼り付けて立てればいい。実は簡単に出来てしまいます。この自動販売機を持って電車に乗ると周りからかなり白い目で見られます。ですから裏にカッターナイフで切れ目を入れ、半分に折れる様にしています。

 持ち運ぶ時の事も考えて作ったり、何度でも使えるように耐久性を重視したりと道具作りに対するこだわりは各コント師によって違います。

 以前、先輩のコント師がジャガイモをガムテープで作っていました。一般的にジャガイモとはガムテープで作るものではなく、農家で栽培されるものです。それにジャガイモはスーパーで簡単に手に入るものですから、「ガムテープで作るより買った方が早いですよ?」と忠告した所、「アホか。本物のジャガイモよりガムテープで作った方が本物に見えるねん。」と早急にコンプライアンスが必要なレベルの答えが返ってきました。

 しかしそれは先輩の小道具に対するこだわりであり、後輩の私が口出しする権利はありません。あの日、喉を通り越して前歯の裏まで出て来たのに飲み込んだ言葉をこのコラムで。私の場所で。あなたが口出し出来ない場所で言わせて貰います。

 「クロスバー直撃の渡邊さん。ガムテープで作った方が本物のジャガイモに見える事なんてない!」

 【出演情報】

 4月15日「よしもとゴールデンアワー」(大阪・なんばグランド花月)

 5月20日~22日「ビーフケーキ近藤企画『L岡診療所』(大阪・ABCホール/よしもと漫才劇場で活動する、コント師ビーフケーキ近藤が作・演出する芸人芝居企画)

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