「旅行と生理が重なりそう…」夏に増える女性の悩み 産婦人科医が教える対処法とは
夏は旅行や海水浴、プール、ライブなど楽しみなイベントが増える季節。しかし、「生理と予定が重なりそう」「旅行中に生理痛がひどくなったらどうしよう」と不安を抱える女性は少なくない。実際、夏になると産婦人科には生理に関する相談が増えるという。
「夏休みや旅行などのイベントを控え、生理日を調整したいという相談が増える傾向があります。また、暑さによる蒸れやかぶれ、生理中の不快症状についての相談も多くなります」
そう話すのは、クリニックフォア監修医・産婦人科医の山田光泰先生。そこで今回は、夏に増える生理の悩みと、その対処法について山田先生に聞いた。
-夏は生理に関するどのような相談が増えますか?
「旅行や海、プールなどの予定と生理が重なりそうなので調整したいという相談が増えます。生理中のレジャーに不安を感じる方は多いですね」
-海やプールと生理が重なった場合、どうすればいいのでしょうか。
「タンポンや月経カップなどを利用する方法があります。ただし、経血量が多い方や生理痛が強い方は月経移動してしまうのがお勧めです」
-月経移動について詳しくお聞きしたいです。
「月経移動は、ピルを使って生理日を早めたり遅らせたりする方法です。旅行やイベントが決まっている場合は、できれば1カ月ほど前までに婦人科へ相談することをおすすめします。近年はオンライン診療でも対応可能なため、以前より利用しやすくなっています」
-若い世代でも利用する人はいますか?
「若い方もよく利用されています。修学旅行や部活動の大会、受験など大切な予定に合わせて相談されるケースが多いですね」
-夏にデリケートゾーンのトラブルが増えるのはなぜですか?
「高温多湿の環境で汗や経血による蒸れが起こりやすくなるためです。ナプキンを長時間交換できない状況が続くと、かゆみやかぶれの原因になります」
-予防法はありますか?
「ナプキンは経血量にかかわらず2~3時間ごとの交換を意識してください。通気性のよい素材や肌に合った生理用品を選ぶことも大切です」
-受診した方がいい症状の目安は?
「強いかゆみや赤み、痛みがある場合、おりものの状態がいつもと違う場合、症状が長引く場合は婦人科の受診をおすすめします」
-生理痛がある場合、痛み止めの薬はいつ飲むのがいいのでしょうか?
「痛みが強くなってからではなく、痛みを感じ始めた段階で服用する方が効果的です。痛みの原因となる物質が増える前に抑えることが重要です」
-生理痛を我慢し続けるデメリットはありますか?
「日常生活や仕事、学業のパフォーマンスが低下してしまうことです。また、実は子宮内膜症や子宮筋腫といった疾患が原因となっていることがあり、放置することで悪化する恐れがあります」
-どのような場合に婦人科を受診すべきでしょうか?
「市販薬が効かない場合や、年々痛みが強くなっている場合、日常生活に支障が出る場合は一度相談してほしいですね。また、低用量ピルには生理痛の軽減や経血量の減少だけでなく、肌荒れ改善などが期待できる場合もあります」
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生理は毎月訪れるものだからこそ、「予定と重なっても仕方ない」「痛いのは当たり前」と我慢してしまう人も少なくない。しかし、現在は月経移動や低用量ピルの服用など選択肢が増え、生理による不便さを軽減できる時代になっている。
山田先生は「大切な予定を生理のせいで諦める必要はありません。不安や困りごとがある場合は、一人で抱え込まず婦人科に相談してほしい」と話している。
夏を思い切り楽しむためにも、生理との上手な付き合い方を知っておきたい。(デイリースポーツ特約・鈴木風香)
