食材の入れ方で鮮度が変わる!冷蔵庫マスターが教える冷蔵庫収納の正解→野菜室は水滴やクズをこまめに拭き取って

 「食材をすぐダメにしてしまう」「冷蔵庫の中がぐちゃぐちゃ」そんなお悩みはないでしょうか。もしかするとそれは“食材の入れ方”が原因かもしれません。冷蔵庫はただ冷やすだけでなく、部屋ごとに“適した温度と湿度”があるのをご存じですか?

 食材を買って冷蔵庫に詰めるまでが買い出しですが、日々忙しくてついつい冷蔵庫にとりあえず詰めるだけになっていた筆者。冷蔵庫の機能をよく理解して食材を無駄にせず保存するためにも、今回はパナソニック株式会社で冷蔵庫の開発を担当する“冷蔵庫マスター”こと、丹治史華さんに「正しい収納方法や鮮度を長持ちさせるコツ」について伺った。

 -冷蔵庫・野菜室・チルド室、それぞれの役割を教えてください。

 「冷蔵庫は飲料や卵など一般的な冷蔵保存用。野菜室は湿度が高めに保たれており、野菜の鮮度を守るのに最適です。チルド室は冷蔵庫よりも温度が低く、肉や魚などの生鮮食品におすすめです。肉や魚は短期保存ならチルド室、長期保存なら冷凍室へ入れるのがベストで、カット野菜やもやしなど冷蔵販売されているものは、野菜室ではなく冷蔵室での保存がおすすめです」

 -食材を傷ませない収納のコツはありますか。

 「肉や魚は重ねず、ドリップが出ないように並べて保存します。温かい総菜をそのまま入れるのはNG。菌の繁殖を防ぐため、しっかり冷ましてから冷蔵してください。パナソニックの冷蔵庫には“急冷機能”があり、弁当の粗熱取りにも便利です」

 -鮮度が落ちやすいNG行動はありますか。

 「“パックをそのまま冷凍する”“解凍したものを再冷凍する”この2つは要注意です。冷凍焼けや味の劣化につながってしまうので、ラップやジッパー袋で空気を抜いて保存するのが正解です」

 -葉物やきのこを長持ちさせるコツはありますか。

 「湿度がカギになってきます。キャベツやレタスは芯をくりぬき、濡れたペーパーを詰めると良いです。きのこは冷凍しておくと風味が落ちにくく、少量ずつ使いやすいです」

 -冷蔵庫をスッキリ保つための収納ルールはありますか。

 「上段は長期保存、下段は作り置きなど出し入れの多い食品にしています。冷凍庫は“縦置き収納”で見やすく。マスキングテープでラベリングしておくと綺麗に保ちやすくなります」

 -最上段に収納に向いていないものはありますか。

 「吹き出し口付近は冷えすぎることがあるため、豆腐など水分の多い食品は避けた方が良いです。生鮮食品は温度が安定して低いチルド室が安心です」

 -詰め込みすぎるとよくないと聞きますが、最適な収納目安について教えてください。

 「冷蔵庫は吹き出し口を塞がない程度、冷凍庫は入れすぎずラインまで。冷気の循環が良くなり、省エネにもつながります。最近のモデルは同サイズでも収納力が大幅アップしています」

 -冷蔵庫内のニオイ対策について教えてください。

 「野菜室は水滴やクズをこまめに拭き取り、3か月に1度を目安に掃除を。ニオイ対策は「ラップで密閉」「冷凍は厚手の袋」が基本です。

 正しい収納と少しの工夫で、冷蔵庫の中は驚くほど使いやすく、食材も長持ちします。“とりあえず入れる”から“考えて入れる”へ。今日からあなたの冷蔵庫も無駄なく清潔に生まれ変わるはず。

 (デイリースポーツ特約・鈴木風香)

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