物件選び注目の街「関東ベスト100」 三軒茶屋&高円寺抑えた1位は連覇達成 トレンドは“高コスパ近郊”

 ニフティ不動産はこのほど、関東エリア(東京/神奈川/埼玉/千葉/栃木/茨城/群馬)で賃貸物件を探しているユーザーからの昨年1年間の検索・閲覧数が最も多かった、注目の街ランキングベスト100を発表した。

 第3位は「高円寺」。JR中央線・総武線が利用でき、新宿駅まで約6分というアクセスの良さと、家賃水準とのバランスが評価されているようだ。駅周辺には1000店超の商店街が広がり、古着店や飲食店が生み出す独自の街文化も健在。都心に近く、自分らしい暮らしを求める層からの支持が検索数の伸びにつながった。

 第2位は「三軒茶屋」。渋谷まで東急田園都市線で約5分という立地の良さが魅力で、昔ながらの商店街と、個性的なカフェや飲食店が並ぶ街並みも高い支持を集めている。駅周辺のにぎわいと、少し歩けば広がる落ち着いた住宅街が両立する点も特長。こうした環境が、ライフスタイルに応じた居住ニーズに応え、エリア全体の評価につながり、2年連続で2位にランクインした。

 第1位は「川崎」。交通利便性と住みやすさが高く評価され、関東エリア1都6県で1位となった。川崎市の中心エリアに位置するJR川崎駅は、東京都心部へのアクセスに優れた交通の要所。駅周辺では再開発が進み、都市インフラが整備されたことで、日常の買い物からグルメまで、あらゆる生活機能が駅周辺で完結する。隣接する東京23区や横浜市中心部と比べて家賃相場が抑えられている点も、支持を集める要因となった。都心部に引けを取らない利便性を備えながら、コストパフォーマンスの高い住環境が、安定した人気につながっている。文化施設や多摩川の自然も身近にあり、単身層から子育て世帯まで、幅広いニーズに応える住環境も整い、2年連続首位に輝いた。

 前回調査に引き続き、23区外周エリアへの関心は高く、トップ10内では順位の入れ替わりも目立ち、「高円寺」(5位→3位)、「葛西」(6位→4位)がそれぞれランクアップ。一方で、「三鷹」(3位→7位)、「荻窪」(4位→6位)は順位を下げた。

 4位の「葛西」は、東京メトロ東西線で大手町駅まで約20分、日本橋駅まで約15分と、都心主要エリアへ乗り換えなしでアクセス可能。通勤・通学のしやすさが高く評価された。

 トップ20内では、「大森」(24位→11位)、「新小岩」(15位→10位)も順位を上げた。いずれも、都心部から一定の距離を保ちながら、落ち着いた住環境を確保できるエリアだ。

 一方、「池袋」(13位→16位)、「吉祥寺」(16位→25位)といった定番人気エリアの順位が下がった。家賃相場の上昇を背景に、住環境とコストのバランスを重視し、より現実的な予算に収まる近郊エリアへ関心がシフトしている。

 千葉からは8エリア(19位浦安、26位船橋、44位本八幡、47位西船橋、51位市川、54位柏、55位千葉、68位津田沼)がランクイン。前回に続き県内首位を維持した「浦安」は、20位から19位へとわずかに順位を上げた。東京メトロ東西線で大手町駅まで約20分という交通利便性の高さに加え、「待機児童ゼロ」や手厚い子育て支援策も支持されている。

 埼玉からは5エリア(18位大宮、33位西川口、36位蕨、56位川口、63位浦和)がランクイン。県内トップを維持した「大宮」は、新幹線を含む複数路線が乗り入れる県内最大のターミナル駅。東京駅まで約35分、新宿駅まで約30分と、主要都心部へのアクセスの良さが際立つ。駅周辺では再開発が進行中で、複数の大型プロジェクトが控えていることから、今後も注目が集まりそうだ。

 北関東エリアからは、栃木の「宇都宮」と、茨城の「水戸」「つくば」の3エリアがトップ100にランクイン。なかでも注目を集めたのが、30位から14位へと大きく順位を上げた「宇都宮」だ。2023年8月に開業したLRT「宇都宮ライトレール」の効果が定着し、市内の交通利便性が向上。家賃を抑えながら都心通勤圏で暮らしたい層にとって、魅力的な街となっているようだ。

 茨城からは「水戸」(38位→31位)、「つくば」(49位→50位)がランクイン。「水戸」は1Kの平均家賃が約4.2万円と、関東エリアでも特に家賃水準が低いエリア。JR常磐線の特急で上野駅まで約1時間10分と距離はあるものの、家賃の低さを重視する層から一定の支持を集めている。「つくば」は、つくばエクスプレスで秋葉原まで約45分。教育環境の充実を背景に子育て世帯の流入が続き、2025年には人口増加率が全国市区部で1位を記録。つくばエクスプレスの東京駅延伸構想も検討が進んでおり、中長期的な成長エリアとして存在感を高めている。

 前回調査と比較して順位が大きく上昇したエリアでは、「代田橋」(東京)が、京王線で新宿駅まで約7分という立地ながら、隣接する明大前駅や下高井戸駅と比べて家賃相場も抑えられ、相対的なコストパフォーマンスの高さで注目を集めている。また、「橋本」(神奈川)は、JR横浜線・相模線・京王相模原線が乗り入れる交通の要所。将来的にリニア中央新幹線の新駅設置が予定され、広域交通拠点としてのポテンシャルを評価する動きが検索行動につながっている。

 一方、「立川」(東京、32位→64位)、「千歳船橋」(東京、60位→94位)など、前回上位だったエリアが順位を落とした。こうした動きの背景には、家賃相場の上昇や世帯構成・働き方の変化、物件選択肢の広がりなど、複数の要因があると考えられる。そのひとつとして、企業のオフィス出社回帰に伴うユーザーニーズの変化が挙げられる。全国のテレワーク実施率は15.6%まで低下し、2021年のピーク時からは約半減したとされ、出社頻度の増加により、通勤時間を意識しながらも家賃を抑えられるエリアへと関心が移っているようだ。

(よろず~ニュース調査班)

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