がんの遺伝的リスク8割が「不安」感じる…自身の検査内容に7割以上が「不十分」

 マイクロCTC検査を活用した、がんリスク検査事業を手がける株式会社セルクラウドはこのほど、1年以内に血縁関係のある家族をがんで亡くした330人を対象に、がんの遺伝的リスクと健康意識に関する調査を実施、結果を公表した。

 家族をがんで亡くしたことで、自身も同じがんの遺伝的リスクを持っている可能性について不安を感じるか聞いたところ、「非常に」と「やや」を合わせた80.4%が「不安がある」と回答。国立がん研究センターによると、遺伝性がんは全てのがんの5~10%にとどまり、ほとんどは後天的な突然変異や生活環境要因で発生するとされているが、多くの人が『遺伝的リスク』に不安を感じていることが分かった。

 家族ががんと診断されてから大変だったことについては、「通院の付き添い・介護などの時間的負担(41.8%)」「本人・家族の精神的な負担(37.0%)」「医療費・交通費・医療用品等の金銭面の負担(34.2%)」が上位に挙がり、休職や離職による収入減、医療や行政などの手続きの手間といった回答もあった。

 自身の検査について、会社や自治体の「定期健診(40.0%)」「人間ドック(30.0%)」を受けているという声が多かったが、検査の内容に関して「非常に」と「やや」を合わせた75.9%が「不十分」と感じている結果となった。

 不十分に感じる理由としては、「がんの種類ごとに別々の検査が必要で、全身を網羅できないから(57.4%)」「検査の頻度が少なく、早期発見に不安があるから(48.0%)」「どの検査を受ければよいか分からないから(28.7%)」などが挙がった。

 血液検査だけで全身のがん細胞の有無が分かる検査について、「非常に」と「やや」を合わせた78.6%が受けてみたいと回答。検査時間を短縮できることや検査結果が早く分かることに期待する声が多かった。

 がんの遺伝的リスクを軽減する対策では、「定期的な検査・健診を受けている(36.1%)」「運動習慣を取り入れている(32.4%)」「食生活の改善を心がけている(31.5%)」などが挙がった。また、「ストレスをためない。笑うこと」「免疫機能改善のドリンクを飲んでいる」「ゆっくり休む」といった回答もあった。

(よろず~ニュース調査班)

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