タンカー船の食料買い出し、レシートが衝撃映像「用紙切れになりそう」 配達→買い出しに変えた意外な理由

 海運会社「東幸海運」(本社・神戸市東灘区)が公式Xで公開した1枚のレシートが話題を呼んでいる。食料の買い出しのためスーパーに行った際のレシートなのだが、思わず「長~~い」と言いたくなる代物。SNSを「うおっ、長い!」「スーパーに買い物に行くんだな」と驚かせた、タンカー船の食料調達事情について、同社の笹木重雄代表取締役社長に聞いた。

 内航タンカー事業を展開する同社は国内航路をまわるため、スーパーで食料の買い出しを行うのは週1~2回ほど。そのため、レシートが長くなるのは当然なのだが、特にXで公開したものは司厨長(船内の調理担当)が「もっと長いのありますよ」と持ってきてくれた“超大物”なのだとか。末尾に記載された買上点数は236点、合計金額は驚異の9万4075円。笹木社長によれば、乗組員11人分、7日分程度の食材になるという。

 ネットでは「うおっ、長い!」「236点…www」「印字中に用紙切れになりそう!」「京都銀行のCMに出てきそう」と驚きの声が多数。また「業者の一括届けではなくスーパー買い出しなんですね!」「スーパーに買い物に行くんだな」「タンカー船て、司厨さんがスーパーに食料の買い出しに行くなんて生まれて初めて知った」という声もあった。

 笹木社長は「約20年前までは、スーパーではなく『船食』と呼ばれる食材配達を使う事が多かったのですが、業者が廃業されたり、鮮度の良くない売れ残りのような野菜が届けられたりする事が増えました」と説明。そのような背景もあって「司厨長が自分の目で見て食材を選びたいとの要望が強くなり、スーパーに買い出しを行う事が増えるようになりました」と現在の仕組みになった。

 港で石油を積み込み・荷揚げ作業を行っている間に買い出しを行うため、たいていは司厨長と若手船員(1~2人程度)がスーパーに向かう。食材選びは司厨長が主となるが「司厨長以外の残りの同行者は、自分の買い物に加えて船に残っている人からの『おつかい』の買い出しを行う事が多いです」と明かした。

 また、購入した食材の運搬も「大きさの同じバナナの箱に詰めて、スーパーから借りた業務用台車などでタクシーなどの車に積み込みます。一台に積めない時はジャンボタクシーになったり2台になることもあります」と一苦労。タクシーで船のそばまで運び、手が空いている船員全員で船内に運ぶという。

 ネットでは「タンカーや遠洋漁業の船はかなり買い込むのをよく見かける」「高校生の頃レジ打ちしてた時に同じような方達が買い物に来てくださってました!めっちゃレシート長くなりますよね笑」「レジ打ちしたことあります。バナナ箱に詰めて帰られました。10万前後だったかと思います」と体験談も寄せられていた。

(よろず~ニュース・藤丸 紘生)

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