電子マネー、振り込みも 令和の「お小遣い」事情 気になる金額に渡し方、家庭ルールを調査
株式会社ベビーカレンダーが運営する生活総合情報メディア「ヨムーノ」は、子どものいる20~50代の女性152人を対象に「お小遣い」に関する調査を実施、結果を公表した。
お小遣いを「渡している」と回答した人は46.1%で、「現在は渡していないが、今後渡す予定(19.0%)」を含めると全体の65.1%がお小遣いに“前向き”だった。一方、「渡していない・渡す予定はない」は34.1%で約3人に1人がお小遣いを考えていない結果となった。
いつから渡すかについては、「小1から」が30.3%で最多。「中1から(10.1%)」「小4から(10.1%)」と続いた。進学や通学など生活環境の変化や、子どもだけで外出する機会が増え、塾などの習い事に通い出すタイミングで渡す人が多いと考えられる。
どのように渡すかについては、「定額を定期的に渡す」が63.6%と最も多くの票を集めた。「必要な時に都度渡す」が32.3%、「(お手伝いなど)報酬として渡す」が23.2%となった。報酬として渡す仕組みでは「テストで100点をとったら100円。子どもに提案されて、この方法を採用」「一週間に一度、学校で習ったことを私に教えてもらい、その内容によって渡しています」などの意見があった。
渡し方は「現金で手渡し」が90.9%と、親世代にもおなじみの手段が依然として圧倒的多数を占めた。一方で、「子どもの銀行口座へ振込(12.1%)」「PayPayなどの電子マネー(11.1%)」「ICカードにチャージ(6.1%)」といったキャッシュレス手段も一定の割合で見られた。現金派が主流である一方、デジタルマネーを取り入れる動きも広がっている様子がうかがえる。
「1カ月あたりの金額」として最も多く選ばれたのは「100~900円」で、55.7%と過半数を占めた。小学生の子どもを持つ親が多かったためと考えられる。学年別の平均額は「小学校低学年(1~3年生)995円」「同高学年(4~6年生)1091円」「中学生2724円」「高校生4962円」だった。
お小遣いに関するルールでは、「友達と貸し借りはしない(50.5%)」が最も多く挙がった。半数以上の家庭がこのルールを設けており、金銭トラブルを未然に防ぐための基本的なマナーとして重視されていることがうかがえる。次いで多かったのは、「何に使うか事前に親に報告する(29.3%)」「お小遣い帳などで記録をつける(28.3%)」といった使い道の可視化や管理に関するルールだった。
(よろず~調査班【ライフ】)
