中村守里が名作映画「アルプススタンドのはしの方」裏話を披露、城定監督は苦笑「それを今言うか」

 女優の中村守里(20)が27日、東京国際映画祭で行われた城定秀夫監督特集「アルプススタンドのはしの方」の上映後イベントに城定監督、平井亜門とともに登場。2020年7月に公開された作品が、大人気となる分岐点を回想し、城定監督を「それを今言うか」と仰天させた。

 熱心なファンが募った上映イベント。口コミで大反響を呼んだ低予算作品について、登壇者がヒットを確信した瞬間についての質問が挙がった。

 城定監督は「自宅のパソコンで編集をして、画を通して見た時に自分の映画なのに泣きました。それは時々あることで、いい映画だなと思っていたら、公開後にSNSで応援の声が多くて、広まりを感じた時ですね」と語り、平井は「撮影では撮影がスピーディーすぎて不安でした。スタッフの声、SNSの声が盛り上がっていると聞き、劇場で実際に見て、これは多くの方に愛される感触を持ちました」と振り返った。

 中村は「『お~いお茶』を撮影中には隠していたんですよ。それで会社(伊藤園)の皆さんが映画を見て受け入れてくれたことですね」と回想。城定監督に「それを今言うか」と苦笑させた。劇中にペットボトル飲料「お~いお茶」の商品、台詞でも商品名が頻出するまでの裏話を明かした。

 同作品は兵庫・東播磨高校演劇部の顧問だった籔博晶教諭原作による演劇作品で、同部が2017年の全国高校演劇大会で上演し、最優秀賞に輝いた。高校生活で挫折を経験した生徒4人が、スタンドでの野球部応援を通して少し前向きになる青春物語。後に映画化され、大きな反響を集めた。

 城定監督は直井卓俊プロデューサーとのやり取りが印象深いという。映画化の話を持ちかけられた時だった。「直井さんとは古くからの知り合いで、企画をたくさん振ってくれても、僕が動き出さないせいで成立しないことが10~20年続いていた。今回も成立しないのかなと思いながら、打ち合わせ当日になって(演劇の)DVDを見ました。最初はお仕事モードでふんぞり返っていたけれど、これはすごく面白いと思って、その日に直井さんに『今回は本気でやるので頑張りましょう』と言ったのを覚えています」と語った。

 平井は映画終盤の長回しシーンが思い出深いという。成人した登場人物がプロ野球を応援するためアルプススタンドで合流し、近況を話し合った後に、平井がグラブでファウルボールをキャッチするまでが描かれる。当時の工夫についての質問が挙がり、城定監督は「うまくいったらいいなと祈っていました。工夫はないですね。頑張るしかない」と話した後に、撮影で使用したグラブを持ち込んでいた平井が話題を引き継いだ。

 グラブを手に「撮影でしか使っていないのでグローブはもうカチカチです」と笑いを誘うと「女の子3人が会話で繫ぐシーンだったので、僕が取り逃したら全部ダメになる。そういう緊張感の中で演じていました」と胸を張った。なお、ファウルボールは撮影時に直井プロデューサーが投げ入れたという。

城定監督は「コロナの直前に撮影して、公開のタイミングでコロナになった。すごく思い出深い作品です」と語り、中村は「撮影はすごく短かったことを覚えていて、だけどすごく楽しくて、今でもすごく懐かしくて、みんなと過ごした夏は思い出に残っています」と話していた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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