肉より魚!頭から尻尾、骨まで「一物全体」で食べること 健康維持につながる食生活、漢方薬局代表に聞く

 9月も半ばを過ぎたが、日中は夏の残暑、朝晩は秋の涼しさという寒暖差がある。いわゆる「季節の変わり目」によって体調を崩しがちだ。ジャーナリストの深月ユリア氏が漢方薬局の代表を取材し、日常で健康維持につながる食生活などを聞いた。

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 季節の変わり目で、急な気温や気圧の変化で体調を崩しやすい時期である。今回、筆者は免疫力を高めてなるべく病気にならない方法について、東京都町田市にある「大吉漢方メル薬局」代表の大内択一氏にインタビューした。大内氏は「一人一人の体質を『血』と『気』の巡りから考えて改善するために5年前に大吉漢方メル薬局を起業した」という。西洋医学の病気の症状にあわせて治療する対処療法と違って、漢方の考え方は病気にならない体質を作るという根本療法の考え方に基づく。

 -免疫力を高めるためにはどうすればよいですか?

 「『心食動休環』を大事にすること。『心』はなるべくストレスのない生活。『食』はなるべく和食中心にすること、そして、『一物全体』、お魚なら頭から尻尾まで骨ごと食べること、野菜なら皮ごと食べること。『動』は適度な運動、『休』は適度な睡眠、『環』は環境で電磁波などにも気をつけることですね。『心食動休環』は消化器・肺・腎臓という3つの免疫に関わる臓器に影響します」

 -忙しいストレス社会では、全て気をつけるのは難しいでしょうが、できることはしたいですね!逆に食べない方がよいものはありますか?

 「肉を食べ過ぎないことですね。古来、日本人の食文化によって作られた日本人の胃腸・体質には肉より魚が合っています。漢方の理論的にも、洋食のお肉は『一物全体』では、なかなか食べられません。また、肉には窒素化合物など血液をさびつかせる腐敗物質が入っていて、血中のアンモニア濃度も上がります。昨今、がんが増えていますが、『血液の汚れ』が原因で起きる病気ですが、『医食同源』(病気の治療も日常の食事も、共に健康を保つためには同じ源である)という考え方がありますが、まさに食生活が影響します」

 -そもそも、肉をたくさん食べるようになったのは戦後になってからですものね。日々の生活で他に気をつけるべきことはありますか?

 「よくかんで食べること。唾液には殺菌成分と、細胞を元気にするさまざまな酵素も入っていますので、食べる時によくかんで食べるだけでも免疫力が上がりますよ」

 -なるほど。ところで、昨今、薬局に特に増えている相談はなんですか?

 「新型コロナの予防や味覚・嗅覚障害などの後遺症、新型ワクチンワクチンの副作用による後遺症ですね。新型ワクチンの後遺症は、血流の悪化による肌荒れや頭痛が多いですね。また、マスクの付けすぎで肺の機能が低下している方も増えています」

 -コロナ禍ならではですね!最後に読者に伝えたいメッセージはありますか?

 「東洋医学は原因を内側に考えます。体質を改善することで、あらゆる症状を改善できますので、諦めないで欲しいです。人間の身体は本当にすごいですから、薬だけに頼るのではなく、もっと自分の身体を信じてあげたらよいかと思います」

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 日本人は他力本願で危機回避をしたいという国民性ゆえか、何でも薬に頼り過ぎなのかもしれない。不必要に医薬品を摂取し続けることで副作用が起きるのみならず、さまざまな臓器が弱ってしまいかねない。西洋医学の対処療法の発展により、人類の平均寿命は画期的に延びたが、健康寿命も延ばすために東洋医学の考え方も大切にして日頃から免疫力を高めていきたいと筆者は考える。

(ジャーナリスト・深月ユリア)

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