2年間で2万通のメール送ったハガキ職人 「採用者には番組ステッカーを差し上げます!」自宅にステッカーの山

近年、お笑いブームに引っ張られるように、ラジオが再評価されている。そこで注目されるのが”ハガキ職人”の存在だ。しかし葉書を使わなくなった現代のハガキ職人は、はたしてどのような形で活動しているのだろうか。ニッポン放送 「霜降り明星のオールナイトニッポン」等で多数採用経験があり、 AbemaTV「月曜The Night」のハガキ職人回にも出演した、おもちもちもちももちさんにお話を聞いた。

--ラジオを聞き始めたきっかけは何だったんですか?

おもちもちもちももちさん(以下おもち):中学1年生くらいの時に「オードリーのオールナイトニッポン」(以下ANN)も「おもしろそうだなぁ」と思って芸人さんのラジオを聞くようになりました。 2通くらいメールを送ったことがあったんですけど、 読まれたんですよね。「送ったらちゃんと読まれるんだ!」と感動したことを覚えてます。

-- 本格的にハガキ職人として投稿を始めたのはいつ頃なんですか?

おもち:大学に入って一人暮らし初日にラジオをつけたら、 ちょうどアルコ&ピースのANN第1部の初回だったんです。そこから本格的に投稿を始めました。アルコ& ピースさんのANNは2年で終わってしまったので、 そこからは主に霜降り明星のANNに投稿するようになりました。 

--最も沢山送っていた時期は、どれくらい送っていたんですか?   

おもち:一番送ってた頃はネタメールを1日65通というノルマを決めてましたね。計算上は1週間で450通、1ヶ月で1820通。でも沢山送れる時も、送れない時もあるので、投稿を始めて2年経った頃に確認したら約2万通でした。

--ちょっと信じられない数ですね…。ネタメールって、ラジオ専門の大喜利だと思うのですが、1つのお題に対して何十通も回答を送っているということですよね 。どうやってそんな数に?

おもち:Twitterとか見ちゃうとダメですね。僕は集中できるように湯舟でずっとスマホ持って考え続けてるんです。自動車学校に行ってた時は講習中の後部座席でもメール考えてました。ひとつ言葉を思いつくと、そこから派生させてネタを広げていく。とにかく数送らないと読まれないので。普段から思いついたシチュエーションや”あるある” をメモしておいて、そこから掛け合わせて数出していきます。

--採用率はどれくらいなんですか?

おもち:0.1%くらいですよ。それくらいボツになってます(笑)。

--厳しい! 聞いている側は放送1回につき1通読まれたら100% の気持ちなので驚いてしまいますね…。数を送る以外に読まれるために意識していることはありますか?

おもち:霜降り明星のラジオなら、せいやさんが読むコーナーなら粗品さんに爆笑してもらえるイメー ジです。聞き手側の芸人さんに爆笑してもらえると、ラジオも盛り上がるので僕も嬉しいんです。

--よく「採用者にはステッカーを差し上げます!」と聞きますが、どんなものか見せていただいてもいいですか?

おもち:いいですよ!沢山あるので(笑)。

--霜降りさんのステッカーは「かいけつゾロリ」の原ゆたか先生のイラストだと聞いていましたが、 こんなに大きくてかわいいんですね。ゾロリもいる! 

最後におもちさんにとってのラジオの魅力を教えていただけますか?

おもち:音しかないのにテレビより面白い話が聞けるんですよね。テレビより前にするお話だったり、 テレビの裏側を話してもらえるのもラジオならでは。メールを送ると、普段関わることのない芸人さんと関わることができるのも、芸人さんが身近に感じられて嬉しいポイントです。

◇ ◇

昔のように睡魔に耐えながら深夜まで起きて聴くものでは無く、好きな時間にポッドキャストやSpotifyで聞ける事もカジュアルにラジオを楽しめるきっかけになったのではないだろうか。「GERA」や「stand FM」など、ラジオ配信アプリの功績も大きい。根暗な人の趣味だとされていたラジオの逆襲は始まったばかりである。

 ◆10月1日開催「ハガキ職人サミット」

会場:ロフトプラスワンWEST

(よろず~ニュース特約・ゆきほ)

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