自民・今井絵理子氏、再選確実も大苦戦 6年前の“SPEED当選”再現ならず「スピード感ない当選」と自虐も

 参院選が10日、投開票され、比例代表で立候補した元SPEEDのメンバーで自民党現職の今井絵理子氏(38)が11日早朝、当選確実となった。

 6年前の初出馬の際は、圧倒的な知名度を生かして、投票終了からわずか9分後に当選確実に。最終的には31万9359票を獲得した。だが初改選となった今回は、開票から当確までに8時間以上を要した。当確後、都内の選挙事務所で報告会を行った今井氏は「スピード感のない当選で…」と“自虐”も繰り出した。

 “つまづき”は、選挙戦前から始まっていた。5月4日、鹿児島県徳之島で行われた闘牛祭りに参加中に牛から落ち、骨盤を骨折。「松葉づえなしで歩けるようになるには、7月か8月」と語るほどの重傷で、車いすでの選挙戦を余儀なくされた。

 6月22日の参院選公示日には車いすから降り、ボルダリングのように選挙カーのはしごをよじ登る急回復ぶりを見せた。1期目の6年間で、障がい者支援のための法律をつくってきた実績を強調。「車いすを使う人の視線に立てた」と、生まれつき耳が聞こえないプロレスラーの長男・今井礼夢(17)に車いすを押されながら、有権者に訴えた。

 6月26日の浅草・雷門での生稲晃子氏とのアイドルタッグ演説には、2000人が殺到。自民党関係者が「近年まれに見る光景。横断歩道を歩いていると、人が群がった。この夏の選挙戦では、おそらく最多ではないか」と驚くほど、参院選での“イクイマ”の知名度は群を抜いていた。

 街頭演説では、スーパーアイドル時代のように「SPEED世代の人いる!?」とコール。続けて「女性、障がい者、子育て世帯、すべての方々が、自分らしく生きていける社会を目指します。私は社会のために、やりたいことがたくさんあります。でも、私ひとりの力では、足りません。みなさんの力が必要」と、叫ぶように呼びかけた。有権者は“コール&レスポンス”で、今井氏の思いに応えていたが、得票には直結しなかった。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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