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いずれ「魚」や「植物」のレザー製品が当たり前に!? 地球環境や動物福祉から革製品離れが加速へ

 「持続可能な開発目標(SDGs)」の理念として環境問題への取り組みがある。ファッション業界では地球環境や動物福祉(アニマルウェルフェア)の観点から動物の皮に由来する「革製品」離れという動きが起きているという。女優でジャーナリストの深月ユリア氏はその代替品となる魚の皮や植物製のレザーに注目し、その現状を伝える。

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 【 SDGsの理念と共に革製品離れ】

 近年、SDGsの理念と共に地球環境問題への意識とアニマルウェルフェアの理念が全世界に広まる中、ファッション業界で「革製品をなくそう」という動きが起きている。

 「サスティナブルファッション(地球環境や社会に配慮し、生産から廃棄に至るプロセスにおいて持続可能であるファッション)」という言葉がトレンドになり、地球環境とアニマルウェルフェアに配慮した製品を販売する企業が増えている。

 というのも、革製品は地球環境に有害だ。皮なめし工場の排水には、塩、石灰、硫化物、酸などの地球環境に有害な物質が大量に含まれている。また、革になる動物を飼育する牧草地を確保するため、木を伐採しなければならない。さらに、ヒ素などのなめし革用化学物質を日常的に吸い込む労働者は癌が発症しやすい、という研究がある。

 本革を製造する際、ポリウレタン(PU)レザーなどの合成皮革に比べて約3倍もの環境負荷がかかるといわれるが、合成皮革を製造する為の主な原材料であるPUとPVCも地球環境に有害である。

 【フィッシュレザーと植物レザー】

 そこで、昨今、増えているのがフィッシュレザーや植物レザーを使った製品だ。

 フィッシュレザーは、食用の魚肉を取った後に余って廃棄される予定だった魚の皮から生まれるレザーだ。日本では年間およそ530万トンの魚介類が消費されているが、うち230万トンもの魚の皮や骨が廃棄されている。

 フィッシュレザーは魚が持つ独特の鱗(うろこ)模様が活生かされて、1点1点、鱗模様が異なるのが特徴だ。フィッシュレザーは日本では藤巻百貨店(※「日本」をテーマにした通販サイト)や「Ocean Leather」の通販などで購入できる。

 植物レザーには、パイナップルの葉の繊維から作られた天然繊維ピニャテックス、キノコから作られたマスキン、リンゴの果実やブドウの絞りかす、ココナッツウォーターに含まれるセルロースを抽出するもの、サボテンの木、桑の葉、バナナの葉っぱ等が使われる。

 日本でも、「LOVST TOKYO」(アップルレザー、グレープレザー、コーンレザー)、Renne(サボテンレザー)、「Aasha」(サボテンレザー)、「Grandeur Papa」(パイナップルやリンゴ、サボテンレザー)などのアパレル企業が植物レザー製品を販売している。

 NPO法人「アニマルライツセンター」の代表理事、岡田千尋氏も日本における魚の大量消費(廃棄含め)に問題意識を持つと共に、植物性レザーを推進している。

 岡田氏は「魚は、その資源の持続可能性の問題があり、また魚も同じ脊椎動物であり苦痛を感じる存在であるため、アニマルウェルフェアの課題があります。よりサスティナブルでエシカルな素材として植物性レザーが次々登場しています。持続可能な社会を作りたい、動物を守りたいという強い思いが革新的なイノベーションを生み、今後早いスピードで浸透することを願います」と語る。

 環境省は今年よりサスティナブルファッション促進策を強化する方針だが、今後、フィッシュレザー・植物レザーを扱う企業・製品は増えていくだろう。

 地球環境とアニマルウェルフェアにとって良い流れだが、浸透させるのに最も重要なのは、やはり我々消費者の一つ一つの選択だろう。

(ジャーナリスト・深月ユリア)

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