「日本キャラクター大賞2021」の表彰式が14日、東京ビックサイトで行われ、歴史的大ヒットを記録した映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」がグランプリを受賞した。

　選定委員を代表し、キャラクター・データバンク代表取締役の陸川和男氏が選考の様子を公表。「皆さん予想されていた方も多いと思いますが」と前置きしつつ、「圧倒的だった」と明かした。主催者による受賞理由も「2019年の勢いをそのままに20年を象徴する大ヒット作品となり、キャラクター市場を牽引した功績は大きい。幅広いターゲットに支持され社会現象まで巻き起こし20年を席巻したコンテンツと、絶大な評価を得た」と手放しでの絶賛だった。

　式には、映画を制作したアニメーション会社・アニプレックスの君島裕喜氏が代表して出席。「5~7回も映画を見るほど、とにかく鬼滅愛が強い方が多く、それだけ多くの回数を見たからこそ出てくるような企画もあった。私も楽しくライセンスの仕事をさせていただきましたし、それをファン、お客様の皆様にお届けできているのは光栄なことだと思っています」とコメントし、「これからも作品に寄り添い、真摯に向き合いつつ、世の中に作品、商品のキャラクターたちを届けたい」と決意を語った。

　同賞は2009年に創設され、過去のグランプリには「ワンピース」「くまモン」「ふなっしー」「ようかいウオッチ」「おそ松さん」「ポケットモンスター」といった名だたるキャラクターが輝いている。今年はコロナ禍のため、選考対象の作品は例年に比べて少ない46にとどまった。陸川氏は「キャラクター商品市場も、コロナ禍において難しい環境の中、多くの消費者から評価されたものばかり」と賛辞を送り、「ライセンスビジネスの発展のためにも今後もご協力賜りたい」と述べた。

【日本キャラクター大賞2021受賞一覧】

・グランプリ「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」（劇場版「鬼滅の刃」無限列車編　製作委員会）

・キャラクターライセンス賞「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編（劇場版「鬼滅の刃」無限列車編　製作委員会）、「ディズニーツイステッドワンダーランド」（ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社）、「ＴＶアニメ『呪術廻戦』」（呪術廻戦製作委員会）

・ニューフェイス賞「クマーバチャンネル」（株式会社Kumarba）

・プロダクト・ライセンシー賞「キャラクター30枚入りＢＯＸマスク」(横井定　株式会社/日本マスク®)、「クレヨンしんちゃん×クラフトボス」（サントリー食品インターナショナル株式会社）

・リテイル賞「miffy style」（株式会社キティランド）

・選考委員特別賞「機動戦士ガンダムシリーズ」（株式会社サンライズ/株式会社創通）

（よろず~ニュース・松田 和城）