元NMB48の「うどん姫」がコンカフェ業界に新規参入「絶対に業界で一番の店に」

 元NMB48でタレントの川上礼奈(25)が昨年12月、大阪市内にコンセプトカフェ「あにまるふぁ~む」をオープンさせた。カフェとバーを兼ねたシステムで、女性のキャストが動物の着ぐるみに身を包んでいる。日本一のアイドルグループで9年間鍛えた「精神」と「感性」を生かし、ライバル店がひしめく競合の世界に殴り込みをかけた。

■「うどん姫」を貫いたアイドル人生

 川上は2010年10月、1期生としてNMB48に加入。香川県出身で「うどんの国のお姫さま」という設定を貫き、我が道を行く“ぶっ飛びキャラ”は姉妹グループのメンバーからも一目置かれる存在だった。19年10月にグループを卒業し、タレント活動を続けるかたわら、コンカフェの経営に挑戦。「メイドカフェとか、制服のコスプレカフェとか多いじゃないですか。でもアニマルってあんまりなくて、動物の着ぐるみをかわいい女の子が着てたら、絶対にいいだろうなと思って」とコンセプトを明かした。

 9年間のアイドル生活を通じ、「プロデュース」への意欲が高まり、「密かに、自分にしかできない何かを作ってみたいなと思って」という。運転資金は現在の所属事務所から提供を受け、「赤字になったら、私の給料から引かれるんです」と笑った。

■キャストにも“総選挙”を導入

 48グループに在籍した川上だからこその試みが、キャストへの「推し指名制度」。いわばキャスト内での“選抜総選挙”だ。「お客さまにキャストの女の子へ『推しポイント』をつけていただいて、一定期間でポイントが1位になった子にはご褒美を贈ります。私も総選挙で戦ってきて、競わされること、順位をつけられることは苦しいことでしたけど、それで頑張れる部分もあった。ただユルく、楽しく…ではなくて、みんなで一つのものに向かっていけるようにしたい」と狙いを語った。

 キャストは「自分でかわいい子を探しました。インスタグラムで『♯大阪』『♯サロンモデル』とか検索して、ビビッと来た子は直接スカウトして」という精鋭ぞろい。「私はアイドルの時もそうだったんですけど、中途半端にするのが嫌いで、やるときは100%やる。妥協はしたくないので、資金面の問題もあったけど、やりたい理想を全部かなえてもらいました」と自信をみなぎらせた。

■さや姉、みるきー、アカリン…同期の活躍刺激に

 NMB48での経験は、プロデュースの世界にも確実に生きているという。「プロデュースを『される側』の経験は大きいですね。もし私が9年間アイドル活動をやってなかったら、プロデュースしたいとも思ってなかったと思う」とキッパリ。また、山本彩、渡辺美優紀、吉田朱里ら、同期メンバーが卒業後も芸能界で活躍していることも、大きな刺激になっている。「1期生は私も含め、気が強くて、信念を曲げない。他の子の活躍は本当に刺激になりますね。私も、キラキラした芸能界で生き続けたいなと思っていたこともあった。もちろん今後も、表舞台でやらせてもらうこともあると思うんですけど、裏方をメーンに、みんなのことを盛り上げていく仕事をしたい。芸能界からは、徐々にフェイドアウトしていくと思います」と冗談めかしつつ語った。

 「やっぱり芸能活動って、いろいろ寿命があると思うんです。アイドルは、やり切って卒業しました。今後を考えたときに、寿命が来るものじゃなくて、年齢を重ねるごとにステップアップできることをしていきたいと思って」という川上。「48グループで、本当にメンタルは鍛えられました。お店を経営していくのは大変で、いいことも悪いこと聞いた上で、覚悟を持ってやっています。やるからには、絶対に業界で一番の店にしたいです」と力強く宣言した。

(よろず~ニュース・福島大輔)

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