元NMB・吉田朱里 ユーチューバーの収入は「ケタが変わった」夢はあるが孤独な戦い

 アイドルグループ・NMB48の元メンバーで、ユーチューバーとしても活動する吉田朱里(24)。2016年2月に公式チャンネルを開設し、登録者数は80万人を突破した。“アイドルユーチューバー”の元祖的存在として成功を収める吉田に、思い描く今後のユーチューバー像などを聞いた。

 順風満帆に見えるユーチューバー人生。それでも吉田は「今が一番それに悩んでるかもしれないですね…」という。「芸能人の方が当たり前にYouTubeをやるようになって、チャンネル数がこの数年でむちゃくちゃ増えた。5年やってると正直、やり尽くした感もありますし…。勢いがあった時期の自分も知ってるし、まあ行き切ってもないし、どうしたらいいんやろ…みたいな」とつぶやいた。

 「編集の人とかもあまりつけず、自分で企画を考えて、一生懸命やってきたこの力は大きいものだなと思う。編集者を雇って、チームを作ってやられてる方は多いと思いますが、そことは違う武器を持ってるんじゃないかなと」と、5年間で培った自信は大きい。その上で、「チームで作り上げてる人とは“戦闘力”が違う。私も時代に合わせなきゃいけないなと」という中で、昨年末にSNSでファンら一般人からスタッフ「吉田朱里担当(仮)」を募集。応募はすでに4000件を超えた。応募者の多くは女性。アイドルとして男性ファンが多いのが当然の存在だったが、吉田は少し違う。「ユーチューバーを始めてから変わりましたね。男女比は真逆になった。女の子が、最終的には7~8割、ファンクラブには、1割ぐらいしか男性はいないんです」という。

 アイドル卒業後、ユーチューバーとしての収入を問うと「比べものにならないです。YouTubeというか、そこを通してできた仕事ですね。コスメ開発とか、タイアップ動画にしても、再生回数にしても…。グループでやってるものは(複数人で)割ってる分違いますけど、ケタが変わりましたね」とあっけらかんと明かした。

 アイドルとは違った戦いに挑んでいる吉田。「HIKAKINさんが以前『終わらないマラソンみたい』っておっしゃってましたけど、本当にその通りで…。ちょっと手抜いいたらすぐ落ちるし、いつまで頑張ったらいいんやと(笑)。寝ても覚めてもずっとユーチューブの事考えてるのは、しんどいですね」と本音も漏らした。自宅で作業できるだけに、オンとオフの差がない生活。「今も在宅ワークなんですけど、家にいる=外に出ている間にできないお仕事をやる。自分でスケジュール考えてやらないと終わらないし、かといって丸一日休む日を作ったら、後から追われるだけなんで…。勝手に自分でそうしてるだけなんですけどね」と笑いつつ、「『休んでる間に、誰かにその場所奪われるよ』と言われて育ったんで」と、アイドル時代の“教訓”も刻み込んでいる。

 アイドルとして行き詰まりを感じる中“最後の勝負”として選んだユーチューバーの道。吉田は「自分次第でやりたいことがどんどんかなうっていうのは、夢があると思いますね。コスメプロデュースなんて描いてなかったし、まずはアイドルとしての知名度上げたいがためだけに始めたんですけど、いろんな夢がかなった。想像していた何倍のことができた。AKBグループの総選挙でも選抜に入れたし、何倍ものことが乗っかってきた」という。一方で「夢のある世界だと思うけど、その中にはすごい苦しさとかしんどい部分もあるし、本当に自分との戦い、孤独な戦いですね」とも語った。

 “飽和状態”になってきたともされるユーチューバーの世界。今後に向け、吉田は「何かコンテンツが変わるんじゃないかなと、ずっと思ってます」と分析した。「SNS化していってるから、インスタやツイッターみたいにずっと残るのか…。これだけ増えてきたら、1人1人の広告収入とかも減ってくるから、多分違った何かが生まれてくると思うんです。そこに早めにアプローチしていけたら」と、戦略的な部分も垣間見せた。(デイリースポーツ・福島大輔)

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