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「オンラインお見合い」がオタクと好相性 コロナ禍で躍進遂げた「とら婚」

コロナ禍で躍進した「とら婚」
好結果を続けるとら婚
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 オタクに特化した結婚相談所「とら婚」が、順調に実績を重ねている。今年2月には開業5年目に入り、過去の総成婚数は480人を突破。昨年1年間での同185人、成婚率61・6%は、ともに日本結婚相談所連盟(IBJ)=全国約2640社加盟=のTOP10入りを果たし、全国で5社のみとなる最優秀賞の“ダブル受賞”を達成した。コロナ禍の逆風を乗り越えた転機を同社に聞いた。

 昨冬、新型コロナの国内感染報道が騒がしくなった頃だった。「これまでのような活動はできなくなる」。危機感を覚えたとら婚は、ネット環境、マニュアルの整備を急いだ。昨年3月の緊急事態宣言から程なく「オンラインお見合い」を開始。これが想定以上の好循環を生み出した。

 既に在籍していた会員に対しては「活動を阻害しないで婚活できる」という狙い以上に「場所的な問題や移動時間がなくなった分、気軽にお見合い数を増やす事ができました。自宅でリラックスでき、対面が不安な方にも活用していただいた」と手応えをつかんだ。アドバイザーとともに男女間で新型コロナへの不安や考え方を共有するよう努め、対面デートの場所や方法を設定。困難を前にして、より深く意思疎通を図ることにつながった。

 緊急事態宣言が明けた後も「オンライン婚活を強く勧め、キャンペーン等で多くの方に入会していただく事ができたため、最短2か月で成婚退会という方までいらっしゃいました」と方針を継続。入会者、成婚数の増加につなげた。オタクなだけに、ネットに慣れ親しんでいる点も大きかったのだろう。

 同社は17年2月25日に秋葉原で開業。16年秋、同人誌委託で有名な「とらのあな」の吉田博高社長がオタクの未婚率67%という調査データを受け「まだまだクリエイターやユーザーのためにできる事があるんじゃないか」との“鶴の一声”が出発点。とらのあなのスタッフらが、手探りに近い状態で始めたグループ会社だ。

 当時の婚活業界では“オタク”は禁句。「アニメやマンガを好きなのは相手が嫌がるので隠して下さい、と紹介所から指導された事もあったようです」と同社。当初はマンガ・アニメ・ゲームのオタクの“王道”が主だったが、18年頃からアイドルマニアの男性、2・5次元好きな女性が増加。現在では特撮、鉄道、コスプレなど幅広いジャンルが集うようになった。近年のお笑いブームに目を向け「お笑い好きの方が少ないので、ぜひウチに来てほしいですね」と呼びかけた。

 現在の会員数は700~800人で推移。同社の会員間だけでなく、他のIBJ加入相談所との会員共有を行い、連盟加入相談所会員とのお見合いも行う。アドバイザーもオタクであり、公式HPにはゲームやアニメなど“属性”がズラリ。17年は40%台だった成婚率は上昇を続けている。「成婚した方からのお礼や報告をいただける事が一番のモチベーションになっています」。コロナ禍を乗り越え、さらなる事業拡大を視野に入れている。(デイリースポーツ・山本鋼平)

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