文字サイズ

鬼との闘いで人気「約ネバ」コロナ禍の日常とリンクも…初の展示会が好評で閉幕

 「約束のネバーランド展」で展望台から都心を見下ろすイザベラ(C)白井カイウ・出水ぽすか/集英社
「約束のネバーランド展」の会場エントランス展示。教会のステンドグラスのようだ(C)白井カイウ・出水ぽすか/集英社
2枚

 2016年から週刊少年ジャンプで連載され、昨年6月に完結した人気漫画「約束のネバーランド」(通称・約ネバ)の初展覧会「連載完結記念 約束のネバーランド展」が11日、都内の「六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー」で1カ月間の展示を終えた。

 会期終盤は新型コロナウイルスの感染拡大による首都圏への緊急事態宣言の再発令と重なったが、閉館時間を早めるなどの対策を講じて乗り切った。好評のうちに閉幕したことを受け、同イベントの担当者は「来場者は約ネバファンがメインで、じっくり展示を見ている方が多かったです」と振り返った。

 「約ネバ」は単行本のシリーズ累計発行部数が2500万部を突破。アニメや映画化もされた。昨年は「鬼滅の刃」が社会現象となったが、同時期に連載された「約ネバ」もまた「鬼」というキーワードで共通する。

 「約ネバ」は、孤児院で育った子供たちが過酷な運命に抗いながら希望に向かっていく…というスト-リー。孤児院とは表向きで、実は「鬼」が人間を食料として飼育する農園だという真実を知った子どもたちが脱出し、戦いを繰り広げながら物語を展開していく。

 会場エントランスの展望窓上部には高さ約6メートル、横幅約17メートルにわたって、表紙イラスト20枚が並ぶ。教会のステンドグラスのようで、日没後、ライトアップされると幻想的なシーンが広がった。

 会場は六本木ヒルズ森タワーの52階。ガラス張りの展望台から都心の風景がパノラマとなって迫ってくるのだが、東京タワーを背景にした女性キャラクターのパネルに目が留まった。現場にいた担当スタッフは「イザベラです。ファンの間では『ママ』と呼ばれているキャラクターです」と説明。映画版では北川景子が演じた。

 150点以上の名場面やカラーイラスト、「鬼の面」、資料などを展示。訪れたファンは静かな会場で人との距離を取り、マスク姿で作品を凝視した。

 ちなみに、記者が同会場を訪れたのは19年秋に開催された音楽家・細野晴臣の50周年記念展以来。当時、会場には外国人客も多く、複数の言語が飛び交っていた。コロナ禍はわずか1年余りの間に世界を変えてしまったという実感も伴った。

 視点を変えれば、逆境を乗り越える意志の力に貫かれた「約ネバ」という作品は、コロナウイルスに覆われた世界とこれからも向き合う日常とリンクするのかもしれない。

 展覧会は今後も続く。3月17日~4月5日には大阪・梅田の大丸ミュージアム、4月24日~5月9日には愛知・名古屋のマツザカヤホールで開催予定だ。(デイリースポーツ・北村泰介)

関連ニュース

    編集者のオススメ記事

    サブカル系最新ニュース

    もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス