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リュウソウジャーの引き算と足し算…「四コマ漫画」の要素で濃密ドラマに

映画での展開からも目が離せない 劇場版「ジオウ・リュウソウジャー」製作委員会(C)2019テレビ朝日・東映AG・東映
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 【「騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!」丸見えソウル(7)】 毎年1年間放送されるスーパー戦隊シリーズだが、1回分の本編の放送時間は約20分(OP曲、ED曲、予告を除いたストーリー部分)と限りがある。その中で魅力的なストーリーを組み立てるには、制作側の情熱と技量が求められる。また、長年の経験が積み重なっての工夫も生まれた。

 東映の丸山真哉プロデューサーは、メーンの視聴者である子どもたちを引きつけるため、「なるべく目が離せないよう」、番組づくりに心を砕いているのだという。「画面の切り取り方だったり、役者の表情だったりで視聴者の印象は変わる。真剣な表情って意外に子どもは引きつけられるんですよ」。これは特撮に限らず、一般的なドラマでも同じことが言えるのだという。

 ただ、放送時間はよりコンパクト。そのことを踏まえ、丸山Pは「30分番組って、極端なことを言うと四コマ漫画だと思っているんですね」と制作側の意識を明かしてくれた。例えば、敵発見の連絡が入ると、移動の描写は省略。次の瞬間にはその場にたどり着いている、というもので、このことでテンポの良さを際立たせられる。リュウソウジャーの場合、「ミエソウル」という、遠くを見渡せるアイテムを用いて敵や捜索対象者がすぐに見つかることがあるが、この場面で、出演者が試行錯誤しながら捜索をするシーンを見せても「多分楽しくないと思って。『見つけた!』にしちゃおう」(丸山P)と決断。その分、ドラマを描くことに時間を割いている。

 一方で無駄を省くだけではなく、リュウソウジャーが用いる「リュウソウル」というアイテムには遊び心も盛り込まれている。前述の「ミエソウル」もその一種で、力が強くなる「ツヨソウル」、防御力が上がる「カタソウル」、素早く動ける「ハヤソウル」といったイメージが浮かびやすいものばかりの中で、強烈なにおいを放つ「クサソウル」というものもある。一見すると無駄なようだが…どうしてこうしたアイテムも入れたのか。

 丸山Pは、あまりに便利で、強力なアイテムが存在してしまうと「これだけあればいいじゃないか」となってしまうので、そうならないことを意識したのだと明かす。「工夫して、これとこれを組み合わせたらこうなるんじゃないのかな、というのを想像できるようにしていきたいので。あえてこんなの使い道あるの?という機能を持つものもつくりました」。視聴者としては、リュウソウルの使い道も想像しながらドラマを見られるというわけだ。

 足し算、引き算をいろいろと組み合わせながら、それでいて個性も表現していく。各シーン1秒単位で制作者側の思いが込められていると言えるが、それは映画も同じ。限られた時間にどこまでのメッセージが込められているかも見所となる。

 劇場版「ジオウ・リュウソウジャー」製作委員会(C)2019テレビ朝日・東映AG・東映

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