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スーパー戦隊の定番にこだわらないリュウソウジャーの巨大戦「物語のピーク」を意識

 【「騎士竜戦隊リュウソウジャーTHE MOVIE タイムスリップ!恐竜パニック!!」丸見えソウル(6)】 スーパー戦隊シリーズの見せ場はなんといっても巨大戦。今の親世代には、等身大の戦いで敵方が一度敗れ、その後“何らかの”方法で巨大化したところをヒーローたちが巨大ロボットなどを操って倒すというのがイメージしやすい定番の流れだろう。

 この“何らかの方法”は作品により異なり、どんな手法をとるかを見るのもファンの楽しみの一つだった。シリーズ中でも多くある巨大化ビームのほか、巨大化爆弾(五星戦隊ダイレンジャー)、巨大ロボットに細胞をコピー(地球戦隊ファイブマン)、別の個体が巨大戦を行う(バトルフィーバーJ、超電子バイオマンなど)、とバリエーションは様々。中には「芋羊羹」で巨大化するケースもある(激走戦隊カーレンジャー)。

 だが、リュウソウジャーではその定番にとらわれず、ストーリーに巨大戦を組み込んでいる。ポイントは、従来では怪人の位置づけにあたる「マイナソー」が、人間などが持つ“負の感情”から生み出され、その生命エネルギーを吸い取り“成長して”巨大化する、という点。なので、必ずしも各話の最後数分間で巨大戦を繰り広げるという展開にはなっていない。

 例えば第1話では、リュウソウブルー、リュウソウピンクとその師匠であるマスターたちが、巨大なマイナソー完全体に等身大のまま襲われ、敵の強大さ、恐ろしさが迫力たっぷりに描かれた。第13話ではリュウソウ族から生まれたミイラマイナソーが、等身大ではリュウソウジャーには優勢に戦いを進め、そのまま巨大化。リュウソウレッドだけが巨大戦に挑み、等身大の仲間との連携で倒した。逆に第9話では、人々やリュウソウジャーを異空間に閉じ込めてしまうマイナソーが登場したが、これが最終的に倒されるのはリュウソウジャーたちが罠を打ち破った後、等身大の姿でのことだった。

 敵が悪事を繰り広げる→戦隊が倒す(時には一度敗れる)→巨大化→再び撃破というフォーマットにこだわらないことで、ダイナミックさや意外性が生まれている。東映の丸山真哉プロデューサーは「巨大な敵を、方法を考えて倒すということを意識しています。巨大な敵を倒すところがクライマックスで、合体して敵を倒すところに物語的なピークをもっていきたいなということをすごく意識してやっています」と思いを語っている。

 またこれによりもう一つ。リュウソウジャーたちの仲間、相棒である恐竜「騎士竜」たちとのつながりも、密接に描かれている。これまでのシリーズにも巨大メカや生命体を相棒と位置づけたものはあったが、今まで以上に等身大のリュウソウジャーと、騎士竜が意思疎通をして敵に立ち向かっていく、というシーンが多く見られている。

 今夏の映画はその騎士竜たちとリュウソウジャーのルーツについても掘り下げられているという。映画のスケールで巨大戦や騎士竜との絡みをどう描かれているかも注目のポイントだ。

劇場版「ジオウ・リュウソウジャー」製作委員会(C)2019テレビ朝日・東映AG・東映

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