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「この人、日本語わかるかな?」…なんか申し訳ない気持ちに

 スコットランドを訪れたサラ・マクドナルド
美しいスコットランドの風景
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 「ニッポン愛&Sarah、s eye=第18回」

 夏休みからシルバーウィーク、夏から秋の季節の変わり目は優しいですね。仕事によさこい、頑張った自分へのご褒美で海外旅行に行くことにしました(日本はもう「海外」って感覚じゃないので)。行き先は?スコットランド!

 近すぎて見えないことがあるでしょう?

 日本から離れて、今の生活を客観的な目で見つめ直すことができた。気づいたのは、母国語で生活するのって楽。当たり前ですけどね。何をどんな風に伝えたいのか、そんな余裕がある。

 英語で考えて頭の中で日本語に訳しますか?とよく聞かれますけど、ちょっと違いますね。英語と日本語を同時に考えているというか、パソコンに例えると複数のタブを開いた状態で操作しているみたいな?操作速度は0・01秒しか変わらないけど、その0・01秒って意外と大きいですね。

 日本語で話している時、ある程度頭の中で言いたいことをフルで考えてから口に出す。でも現実はお芝居ではないので、相手が何を聞くか、何を答えるか事前には分からない。そこからラグが出るわけですね。特に詳しくない話題、微妙な話題になった時は完全機能停止になる可能性も(笑)

 どう見られているかも結構変わるんですね。日本では観光客に見えてしまうからか、お店に入ると、店員さんが「この人、日本語わかるかな?」と一瞬不安そうな表情を浮かべるんですね。その様子を見てなんか申し訳ない気持ちになります。今買い物に行く時は必ず「これワンサイズですか?」とか「これ何色あるんですか?」みたいな質問を自分からするようにしています。まあ、タグ見れば分かることですけど、質問することで「あっ、日本語通じるんだね」とわかってもらえるから(笑)何年日本に住んでも初対面の人にはずっと同じ対応されるのは寂しいですね。

 それに比べて、スコットランドも私にとって外国なのに、店員さんが戸惑わず明るく話しかけてくれるし、いつもの「どこ出身ですか?日本何年ですか?日本語上手いですね!なんで日本に来たんですか?」の台詞を省いちゃって、すぐ本当の会話に入れることが何よりうれしかったですね。これならお互い肩に力入れずに、自然体で話し合えると。

 役者の私にとって表現することが、伝えることが命なんですから、これから自分の居場所がどこにあるのか、考えさせてくれる旅でした。母国語で生活するのは楽ですが、辛い時があっても(辛い時があるからこそ?)日本での生活が自分を成長させてくれたのも確かです。

 ◆サラ・マクドナルド(Sarah Macdonald)1990年8月12日、米マサチューセッツ州生まれの27歳。14年にNHK連続テレビ小説「花子とアン」でデビュー。女優、情報番組などで活躍中。

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