また復興庁…長沢復興副大臣が女性問題で辞任 議員辞職、公明離党了承

 公明党参院議員の長沢広明復興副大臣(59)=比例代表=は26日、議員宿舎に知人女性を宿泊させたことを巡って、伊達忠一参院議長宛てに議員辞職願を提出し、許可された。長沢氏は副大臣も辞任する意向だ。公明党は同日の常任役員会で長沢氏の離党を了承した。クリーンなイメージを重視する党は衆院解散・総選挙を前に影響を懸念し、早期の火消しを図った。

 山口那津男代表は会見し、週刊誌から党や長沢氏に取材の申し入れがあったとした上で、井上義久幹事長が事情を聴取したところ、長沢氏が「軽率だった」として女性の宿泊や鍵の貸与を認めたと説明した。山口氏は「議員宿舎に原則として第三者を宿泊させてはならず、党としても看過できない。衆院選への影響は最小限にとどめたい」と強調した。別の幹部は「支援者を裏切ってしまった。謝るしかない」と語った。

 長沢氏も国会内で会見し「このような形で復興(副大臣)の職を離れることは、甚だ遺憾だ。福島県民の皆さまに申し訳ない気持ちでいっぱいだ」と謝罪した。議員辞職などの判断に関して「この大事な時期に、政府や党に多大な迷惑を掛けてしまう」と述べた。

 長沢氏は公明新聞副部長などを経て2003年衆院選で初当選。10年には参院議員に転じ、2期目の16年8月から復興副大臣を務め、今年8月の内閣改造で留任となった。

 復興庁では、当時内閣府・復興政務官だった務台俊介氏が被災地視察の際、長靴を持参しなかったことへの対応を巡る不適切発言で3月に辞任した。4月には、復興相だった今村雅弘氏が東日本大震災を「まだ東北で良かった」と発言して辞任した。

 務台氏は昨年9月に台風被災地の岩手県を視察した際、長靴を持参せず、職員に背負われて水たまりを渡って物議を醸した。今年3月、当時について「長靴業界はだいぶもうかったんじゃないか」と発言。内閣府・復興政務官を引責辞任した。

 今村氏は今年4月、都内でのパーティーで東日本大震災の被害を巡り「東北で、あっちの方だったから良かった」と発言した。同じパーティーに出席した安倍首相が「東北の方々を傷つける極めて不適切な発言があった」と陳謝。今村氏は発言を撤回、謝罪したが、復興相を辞任。事実上の更迭となった。

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